NTTドコモ(以下、ドコモ)とQualcomm Technologies, Inc.(以下、クアルコム)は、sub6と呼ばれる3.7GHz帯と4.5GHz帯の周波数を束ねるキャリアアグリゲーション(以下、sub6-CA)を12月7日から世界で初めて提供開始したと発表した。
これにより、5Gで日本国内最速の下り最大4.2Gbpsの高速通信を実現するとのことだ。
sub6-CAはクアルコムの「SnapdragonTM 865」と「Snapdragon X55 5G モデム-RFシステム」を搭載している端末で利用。
3.7GHz帯と4.5GHz帯の周波数帯でそれぞれ100MHzの帯域幅を束ねることで、5Gの高速通信を可能にするという。
2020年9月からドコモでサービスを開始した28GHz帯に加えて、sub6-CAを活用しながら下り最大4Gbpsを超える高速通信が可能なエリアを展開していくとのことだ。
sub6-CA対応機種は以下。
- Xperia 5 II SO-52A
- Galaxy Note20 Ultra 5G SC-53A(2020年12月対応予定)
- Wi-Fi STATION SH-52A(2020年度冬以降対応予定)
ドコモの常務執行役員(CTO)の谷直樹氏は「クアルコム社との協業により、国内のドコモのお客さまに最も先進的で画期的なモバイル技術を提供することが可能となりました。これにより、ドコモのお客さまは優れたサービスの利用やわくわくする新しいモバイル体験をすることができるほか、産業界に革新をもたらす新たな技術を提供することで、日本でのモバイル通信の新たな時代を切り開くことに貢献していきます」とコメント。
また、クアルコムのシニアバイスプレジデント兼4G/5G部門のゼネラルマネージャーのDurga Malladi氏は、「ドコモとともに、日本全国で5G技術を前進させ、加速させる取り組み継続して行えることを喜ばしく思います。5Gキャリアアグリゲーションのような躍進的な技術の活用を可能とすることで、日本全国の個人、法人のお客さまにより速い通信速度、より多くの通信容量、および高い信頼性を提供できるようになります」と述べている。