米INOVIO社のDNAワクチンを受託製造へ カネカのグループ会社が決定

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カネカのグループ会社Kaneka Eurogentec社は、INOVIO Pharmaceuticals Inc.(以下、INOVIO社)が開発を進めている新型コロナウイルスに対するDNAワクチン「INO-4800」の原薬製造を受託することを決定した。

INOVIO社は、感染症や癌に対するDNA医薬品の市場投入を目指すバイオテクノロジー企業であり、DNAワクチン「INO-4800」の開発を進めている。

米国国防総省からの資金支援を受けて実用化に向けた第2相および第3相試験を計画しており、米国FDAより第2相試験開始の承諾を得ているという。

INOVIO社は、全世界へ数億回分の供給を目指しグローバルな製造体制の構築を急いでいるとのことだ。

Kaneka Eurogentec社は、プラスミドDNAの世界トップクラスの技術やGMP製造設備を保有していることから、今回、当該ワクチンの原薬であるプラスミドDNAの大量製造を受託することに至ったとしている。

同社は新型コロナウイルスを始めとする感染症対策の研究開発を進める「インフェクション研究チーム」を立ち上げ、mRNAやプラスミドDNAなどを活用したワクチンの受託製造や「アビガン®錠」の原薬供給、抗体医薬品の開発、PCR検査試薬や検査キットの提供など、新型コロナウイルス問題の課題解決に向けて幅広く取り組んでいる。

今後も同社の持つさまざまな技術を結集し、感染症対策に必要なソリューションを提供していく方針を示している。

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