Googleでは、ビジネスのオーナーが営業時間などの基本的なビジネス情報や最新情報をGoogle検索の結果やGoogleマップ上に表示できるGoogleマイビジネスを提供している。
最近このGoogleマイビジネスに店舗での安全対策を周知する機能を追加したという。マスク着用に関するルールや検温の必要性などの情報を入力すると、Googleマップのビジネスプロフィール内に表示される[健康と安全]の項目で、その内容が表示されるとのことだ。
今月より地元でビジネスを展開する店舗オーナーに活用できる2つの新しい機能を順次、提供開始すると発表した。
ダイレクトメッセージ
Googleマイビジネスのオーナーは、Googleマップアプリの[最新]タブで、ユーザーから送られてくるメッセージに直接返信できるようになるという。
これまでも、Googleマイビジネスアプリをダウンロードすることでメッセージは送受信できたが、これからはGoogleマップアプリから直接操作でき、より手軽に使えるとのことだ。
また今後数週間のうちに、パソコンのGoogle検索で表示されるビジネスプロフィール上からもユーザーとメッセージ交換できるようになる。さらに、ユーザーは気になる投稿があった場合、その投稿に対して直接オーナーにメッセージを送ることができるようになるとしている。
ユーザーからの反応の確認
店舗オーナーが、ユーザーからの反応をより的確に把握するための機能も追加。近日中に、ユーザーがGoogle上で店舗を発見した際の検索クエリのブレイクダウンを確認できるようになるとのことだ。
Googleでは、テクノロジーの活用方法を紹介するGrow with Googleの新しいオンライントレーニングを3月から開始し、累計60万人以上が受講した。
大阪府などの地域の自治体や商工会議所、商工会連合会青年部、日本青年会議所などと連携し、地方創生やデジタル人材育成の支援に力をいれて取り組んでいる。
また、飲食店の支援の一環として飲食店オーナーを対象としたセミナーを実施し、約1,500人にGoogleマイビジネスの活用方法や、テイクアウト、デリバリーの実施を発信する方法を紹介。中小企業向けのGoogleマイビジネスの登録、活用法のオンライントレーニングは、12月以降も引き続き実施するとのことだ。
デジタル化を進めた地方の中小企業には、厳しい状況の中でも事業を伸ばしている企業もある。
4月にGrow with Googleの飲食店向けセミナーに参加した埼玉県のつけ麺R&Bでは、テイクアウト実施の情報提供や、テイクアウトメニューの投稿などを積極的に行い、5月にはビジネスプロフィールの閲覧数が8倍に。
テイクアウトが好調なことから席数を減らした時短営業にも関わらず、売上は前年同期を上回ったという。
また、北海道の写真工房ぱれっとでは、写真撮影の事前オンライン相談を開始し、その情報をGoogleマイビジネス上で投稿。店舗における健康と安全対策を周知できる機能も活用し、ここ3か月では、例年より売り上げを伸ばしているとのことだ。
Googleは今後も、地域の中小企業のデジタル化およびビジネスを応援していくとしている。