トレンド・プロは、SNSの広告形態に関する意識調査をはじめとしたリサーチを実施したと発表した。
トレンド・プロは、32年の実績を誇る広告マンガ制作の老舗。近年、SNSの利用率が伸び続け、それに呼応し企業のプロモーションもCMやweb広告ではなく、SNSをメイン媒体としたものが増えてきているという。
とはいえ、SNSプロモーションにおいてはどのようなコミュニケーション表現が消費者に求められているのかという点については、まだ模索段階にあるのが実情であるとのことだ。
こうした現状を受け、SNSの利用者はSNS広告に対してどのような意識を持っているのか調査すべく、同リサーチを実施したとしている。
SNS広告の中で「最も見たい」形態は動画や画像を抑えマンガが2倍以上の指示を得る
「SNS広告において、下記の広告形態の中で、あなたはどれを最も見たいと思いますか?」という質問に対し、全体の21%がマンガ広告と回答。実写動画広告は9.1%という結果に。
動画投稿サイトやアプリが勢いを伸ばす中、SNS広告の中では実写動画広告は伸び悩んでいることがわかったという。
「マンガ購読についてお聞きします。マンガ(紙)とマンガアプリを含めて1週間に何時間くらいマンガを読みますか?」の質問に対しては、74.9%が0-1時間と回答。
調査対象者の多くがマンガを日常的に読まない層だったにも関わらず、SNS広告の中で最も見たい形態は「マンガ」という結果となったとのことだ。
理由は「ストーリー性があるから」が1位に
前出の質問で「マンガ広告」や「動画広告」を選んだ人に対し、その広告形態を選んだ理由を尋ねたところ、「マンガ広告」を選んだ人の理由第1位が「ストーリー性」(35%)、第2位が「内容が理解しやすいから」(24%)という結果に。
マンガのエンタメだけではない有用性を伺うことができるという。
5Gの普及により、今後動画がますます増えていくことが確実視されているが、一般化していくことでどのようなニーズの変化が起きるのか。
同社は、今回の調査から、広告・PRにおいては、動画・マンガに限らず、消費者に心地よく情報収集してもらえるような提案を媒体・コンテンツ問わずしていく必要があるとしている。
【調査概要】
調査名:SNSの広告形態に関する意識調査
調査方法:オンライン調査
調査期間:2020年秋季
調査地域:47都道府県
調査対象:15歳~64歳の男女1,000人(性別年代均等10歳刻み)
職業別に、学生・会社勤務(一般社員/管理職)・会社経営・公務員・派遣社員・自営業・SOHO・農林漁業・専門職・パート/アルバイト・専業主婦・無色・その他と分類し、男女500人ずつに調査を実施。