楽天は、医療機関と提携し、企業や、自治体、病院、介護施設、学校などの団体を対象に提供する唾液PCR検査「新型コロナウイルス唾液PCR検査キット」を、東急に提供することとなったと発表した。
このPCR検査用キットの検査では、キットの配送から自宅や職場での安全な検体採取、指定配送事業者を通じた検体輸送、検査結果の通知までに関わる運用を一気通貫に整備しており、医療機関の検査提供負担を低減するとともに、導入法人における社員の健康の一括管理を支援するという。
同PCR検査用キットは、楽天と、現在新型コロナウイルスのPCR検査で広く使用されている試薬のひとつとなっている「SARS-CoV-2 Direct Detection RT-qPCR Kit」を製造しているタカラバイオが、同試薬仕様に合わせて「新型コロナウイルス不活化のための溶液」および「唾液採取容器および付属品」を共同開発し、楽天が提供するPCR検査。
東急は、同PCR検査用キットを、職場における感染の早期検知、クラスター発生防止を目的とした検査として、同社が運営する東急病院の協力を得て導入。
これにより、対面業務の多い従業員に対して、自身の感染モニタリング、ユーザーへの感染リスクの効果的な抑止が可能となるとのことだ。
また、万が一の感染の場合でも適切に対処することが可能であるとし、自宅や職場等でも検体採取をすることができることから、検査の効率化を図ることができるという。
楽天は今後も、企業・団体の職場の衛生管理や労働環境維持を、医療機関の支援を得て支援していくとしている。