サイボウズ、社内公募で取締役を選出へ 新マネジメントに挑戦

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サイボウズは今後、年齢や役職等を問わず自薦・他薦含む社内公募で次期取締役候補を選出することを発表した。

現在の会社法では、株主が取締役を選び、取締役が事業の執行者を選び、執行者が従業員を雇うという権限の構造になっている。

会社法により、次回株主総会で取締役候補が承認されるが、サイボウズにおいては、「誰もが取締役の役割を担う」という考えであり、徹底的に情報をオープンにし、一人ひとりが自立心を持って質問責任を果たし、意思決定者がオープンな場で説明責任を果たすことで、株主に選任された取締役のみによるガバナンスを超える組織が実現できると考えているという。

そこで今回、会社法に沿って組織運営をしながら、「取締役は、理想の番人として選任される」という新しいマネジメントに挑戦することを決定したとのことだ。

これにより、次期取締役においては、新しい組織のチャレンジに賛同し、「取締役」という権限を法律上は与えられながらも、これを手続き的な場面以外で使わない、強い心が求められると同社は述べている。

よって選任基準については、ビジネスの経験ではなく、サイボウズの理想とする風土である「理想への共感」「公明正大」「多様な個性を重視」「自立と議論」を理解し、「理想の番人」として実行していける者を公募するとしている。

なお、現取締役の山田氏・畑氏は、次期取締役に立候補しない予定で、ともに、肩書をなくした上で、これまでの経験を活かして、サイボウズのさらなる成長に向け、引き続き、尽力していく予定だという。

同社は「これは、世界的にもあまり例のない、歴史に残るチャレンジになると捉えております。新しいコーポレートガバナンスのカタチとして、今後の世の中の参考になれば幸いです。」とコメントしている。

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