ウェザーニューズは2021年の花粉シーズンに向け、「第二回花粉飛散傾向」(スギ・ヒノキ、北海道はシラカバ)を発表した。
花粉の飛散開始時期に影響する2020年12月〜2021年2月の気温は、全国的に概ね平年並になる予想としている。このため、飛散開始時期は西日本・東日本で概ね平年並、1月以降気温が平年並からやや高い傾向になる見込みの北日本では平年並〜やや早くなると予想。
2月上旬に関東を中心に飛散が始まり、2月中旬には近畿や東海など西日本・東日本の広範囲で、2月下旬には北陸や東北南部、3月上旬には東北北部でも飛散が始まるとしている。
西日本・東日本の飛散ピークは、スギ花粉が2月下旬〜3月中旬、ヒノキ花粉が3月下旬〜4月中旬の予想。
飛散量は全国的に平年を下回る予想だが、飛散量が少なかった2020年と比べると北海道と東北北部の一部を除いたほとんどの地域で多くなると見込んでいる。
2021年のスギ・ヒノキの花粉飛散量は全国的に平年を下回る予想で、全国平均では平年の70%程度になると予想。
飛散量が少なかった2020年と比べると花粉の飛散量は北海道と東北北部の一部を除いたほとんどの地域で多くなる予想で、2020年に比べて飛散量が2倍を大きく上回る地域もあるとのことだ。
一方、2020年の飛散量が多かった北海道のシラカバ花粉の飛散は控えめになりそうで、全国平均では2020年比で160%程度になる見込みとしている。
エリア別の花粉飛散傾向は以下の通り。
・北海道:この冬の気温傾向は平年並か平年よりやや高くなる見込み。断続的に寒気が流れ込んで休眠打破が適度に起こり、4月以降、寒さが緩むタイミングでシラカバ花粉が飛び始める。飛散ピークは道南や道央エリアでゴールデンウィーク前後、道北や道東では5月中旬で、6月に入ると段々と飛散量は少なくなる見込みとしている。
・東北:この冬の気温傾向は平年並か平年よりやや高くなる見込み。花粉の飛散開始時期は概ね平年並か平年よりやや早く、早ければ2月下旬にも太平洋側から花粉シーズンに入ると予想。東北北部の飛散ピークは3月中旬〜4月中旬で、その後飛散量が段々と少なくなる見込み。
関東:この冬の気温傾向は概ね平年並となる見込み。断続的に寒気が流れ込んで休眠打破が適度に起こり、寒さが緩むタイミングでスギ花粉が飛び始める。花粉の飛散開始時期も概ね平年並で2月上旬と予想。その後2月下旬〜3月下旬にスギ花粉、3月下旬〜4月下旬にヒノキ花粉の飛散ピークを迎える見込みとしている。
北陸・長野:この冬の気温傾向は概ね平年並となる見込み。断続的に寒気が流れ込んで休眠打破が適度に起こり、寒さが緩むタイミングでスギ花粉が飛び始める。花粉の飛散開始時期も概ね平年並で2月下旬と予想。その後3月上旬〜下旬にスギ花粉、4月上旬〜下旬にヒノキ花粉の飛散ピークを迎える見込み。
東海・山梨:この冬の気温傾向は概ね平年並となる見込み。断続的に寒気が流れ込んで休眠打破が適度に起こり、寒さが緩むタイミングでスギ花粉が飛び始める。花粉の飛散開始時期も概ね平年並で、静岡県など早いエリアでは2月上旬、愛知県などでは2月中旬と予想。その後2月下旬〜3月下旬にスギ花粉、3月末頃〜4月下旬にヒノキ花粉の飛散ピークを迎える見込み。
近畿:この冬の気温傾向は平年並か平年よりやや低くなる見込み。断続的に寒気が流れ込んで休眠打破が適度に起こり、寒さが緩むタイミングでスギ花粉が飛び始める。花粉の飛散開始時期は概ね平年並で2月中旬~下旬と予想。その後2月下旬〜3月中旬にスギ花粉、3月下旬〜4月中旬にヒノキ花粉の飛散ピークを迎える見込み。
山陽:この冬の気温傾向は平年並か平年よりやや低くなる見込み。断続的に寒気が流れ込んで休眠打破が適度に起こり、寒さが緩むタイミングでスギ花粉が飛び始める。花粉の飛散開始時期は概ね平年並で2月中旬と予想。2月下旬〜3月中旬にスギ花粉、3月下旬〜4月中旬にヒノキ花粉の飛散ピークを迎える見込み。
四国:この冬の気温傾向は平年並か平年よりやや低くなる見込み。断続的に寒気が流れ込んで休眠打破が適度に起こり、寒さが緩むタイミングでスギ花粉が飛び始める。花粉の飛散開始時期は概ね平年並で2月中旬と予想。その後2月下旬〜3月中旬にスギ花粉、3月下旬〜4月中旬にヒノキ花粉の飛散ピークを迎える見込み。
九州北部:この冬の気温傾向は平年並か平年よりやや低くなる見込み。断続的に寒気が流れ込んで休眠打破が適度に起こり、寒さが緩むタイミングでスギ花粉が飛び始める。花粉の飛散開始時期は概ね平年並〜やや遅く、2月中旬と予想。その後2月下旬〜3月中旬にスギ花粉、3月中旬〜4月中旬にヒノキ花粉の飛散ピークを迎える見込み。
九州南部:この冬の気温傾向は平年並か平年よりやや低くなる見込み。断続的に寒気が流れ込んで休眠打破が適度に起こり、寒さが緩むタイミングでスギ花粉が飛び始める。花粉の飛散開始時期は概ね平年並で2月中旬と予想。その後2月下旬〜3月中旬にスギ花粉、3月中旬〜4月中旬にヒノキ花粉の飛散ピークを迎える見込み。
同社は、「2020年より飛散量が増えて、花粉症の症状も悪化する方が多くなる可能性があります。一時的・局地的に大量の花粉が飛散することもあるので、シッカリと対策を行ってください。」とコメントしている。
なお、詳細な飛散開始時期は1月下旬以降の気温動向に大きく左右されるため、随時最新の情報を確認するよう呼びかけている。