NTT西日本、飲食業界のDXによる効率的事業運営へ データの分析・予測の実証事業を開始

あさくまとNTT西日本グループは、食品ロスの削減および飲食業界のDXによる効率的事業運営への変革を目的として、店舗販売データや気象データ等を分析および予測する実証事業を開始すると発表した。

具体的な実証事業の概要は、「ステーキのあさくま」の店舗ごとの来店数変動に関するデータと、気象情報等の外部データを掛け合わせて分析し、来店数や注文メニュー等将来の需要を予測することで食材必要量を算出し食品管理の最適化を検証するという。

実証内容は以下となる。

内容:店舗データや外部データを活用した2種の需要予測モデルにより、食品ロス削減の最適化を狙う。

  1. 店舗ごとの来店数および販売数(過去2年分)を考慮したモデルの構築
  2. コロナ禍の影響を強く受けている直近の実績を考慮したモデルの構築

時期は2020年12月から2021年3月下旬。対象は「ステーキのあさくま」の5店舗。

各社の役割としては以下となる。

あさくま
「ステーキのあさくま」実店舗の実証フィールド提供、来店数や注文数等店舗データの提供

NTT西日本グループ

今後の展開として、あさくまは、同実証で有効性を検証した後、全店舗で店舗ごとの需要予測に基づいた食材調達等を行うことにより、更なる食品ロスの削減に取り組むとしている。

また、世界的な課題となっている食品ロスの削減、食品リサイクル推進に取り組むとともに、来店する地域のユーザーの記憶に残る店舗づくり、商品づくりを進めていくとのことだ。

また、NTT西日本グループは、実験結果を基に、「ステーキのあさくま」全店舗を対象とした分析による需要予測をはじめ、食品発酵分解装置を活用した食品リサイクルソリューションの提供拡大を目指すとし、顧客データや利用者の声等の統合データ分析に基づくCXコンサルティングの推進や、気象情報やイベントデータ等外部データを組み合わせたデジタルマーケティング事業の展開強化を図るとしている。

さらに、今後は、飲食業界にとどまらず、小売・流通やサービス業、製造業等他業界への展開とともに、さらなるDX推進により企業の事業変革をサポートするとのことだ。

モバイルバージョンを終了