NECは英国政府が主導する5G Open RANを活用した実証プロジェクト(プロジェクト名 「NeutrORAN」)に参加することを発表した。
「NeutrORAN」は、複数の通信事業者が無線ネットワークを効率的に共有、活用できるソリューションを用いて、5G Open RANを稼働させる実証プロジェクト。
同ソリューションの活用により、通信事業者は基地局の投資効率を向上させられる可能性があり、過疎地域などへの適用が期待されているという。
NECは、「NeutrORAN」で実証されるシステムが、英国だけでなくグローバルに展開できる可能性があると考え、英国にOpen RANの事業開発拠点(Center of Excellence 以下、CoE)を2020年11月に設立。
「NeutrORAN」は、CoEが実行する初期プロジェクトの一つであり、2021年中の稼働を予定しているとのことだ。
なお、同件について、英国のデジタル・文化・メディア・スポーツ省のOliver Dowden大臣は、「この革新的なウェールズでの実証プロジェクトへのNECの参加を心より歓迎します。本プロジェクトは、通信事業者のネットワーク構築に関して、より多くの選択肢を提供するものであり、グローバルな通信サプライチェーンの多様化に寄与するものです。また、先日NECから発表された英国でのOpen RAN CoEの設立に続き、このプロジェクトは、英国に対するNECの強い貢献の意思を示すものです。」と述べている。
また、NECヨーロッパ社のCEO、Chris Jackson氏は「本プロジェクトは、Open RANを英国に導入し、5Gの展開を加速する契機になると考えています。」とコメントしている。