東日本電信電話(以下、NTT東日本)および、西日本電信電話(以下、NTT西日本)は、家庭の固定電話を利用している人向けに新たに「特殊詐欺対策サービスおよび通話録音機能付き端末(特殊詐欺対策アダプタ)」を 2020年11月30日より提供すると発表した。

同サービスは、NTT東日本・NTT西日本が提供する住宅用電話サービス(「加入電話」「INS ネット64」等)と同じサービスをセットで契約することで下記の機能を提供するという。

・通話録音機能付き端末(特殊詐欺対策アダプタ)から、録音した通話内容をクラウド上に転送し、特殊詐欺解析 AI が通話内容を解析。特殊詐欺であると疑われる等の場合には、契約者本人や親族等の予め登録されている人に、注意喚起の電話やメールを送信。

これにより、契約者様本人や親族等が詐欺の危険性を察知することが可能になるという。

・しつこい勧誘の電話や迷惑電話は、その番号を通話録音機能付き端末(特殊詐欺対策アダプタ)へ登録してもらうことで着信をブロックすることができるという。(拒否リスト機能)

・家族や友人の電話番号をあらかじめ通話録音機能付き端末(特殊詐欺対策アダプタ)へ登録してもらうことで当該電話番号との電話は、録音、解析の対象外になり、安心して通話できるという。(許可リスト機能)

特殊詐欺に対して、これまでも様々な対策が講じられてきたが、その手口は巧妙化・複雑化しており、認知件数・被害額も依然として高い水準で推移している。

また、金銭的な被害に留まらず、人命にかかわる事件も発生したこと等により、電話に出ることに対して不安を感じる状況が生じているとの声も寄せられている。

こうした状況を受け、安心して電話を利用してもらえるように、NTTグループは「特殊詐欺解析 AI を用いた実証実験」を実施。

実証実験を通じて得られた知見および参加した自治体、利用者から寄せられた意見、要望を踏まえてサービスおよび通話録音機能付き端末(特殊詐欺対策ア
ダプタ)の開発を進めてきたところ、準備が整ったため、同サービスを提供するに至ったとのことだ。