タクシー配車アプリ「DiDi」を提供するDiDiモビリティジャパンは、新型コロナウイルス感染対策における人の行動や移動手段の変化を明らかにするため、「新型コロナウイルスの影響による感染対策・移動に関する調査」を実施し、その結果を発表した。
6割が「電車やバスでの移動」にリスクを感じている
コロナ禍の生活意識について質問したところ、「コロナ禍の制限や不安は、生活の前提として受け入れている」と49.4%が回答。
また、Go Toキャンペーンの開始などで外出や移動の機会は増えているが、コロナ禍以前と比べた移動時間について聞いてみると、「コロナ禍以前の8~10割(「コロナ禍以前より増えている」の回答も含む)」との回答が50.2%となった。
移動時間がコロナ禍以前とほとんど変わりない人が半数以上を占めており、人の移動行動は徐々に新型コロナウイルス感染拡大前と同じ状態に戻りつつあることが明らかになったという。
しかしながら、「電車やバスなどで移動する時」にリスクを感じると回答した人は64.6%存在し、移動に不安を抱える人が多いこともわかったとのことだ。
2人に1人が感染予防に「1,000円以上の出費」
「感染予防にどの程度お金をかけていますか。1カ月の平均金額をお知らせください」との質問では、1,000円以上と回答した人が44.8%存在し、2人に1人が新型コロナウイルスを含む感染予防のために、1,000円以上のお金をかけていることが判明した。
また、「使い捨てではないマイマスクを持っている」と回答した人が53.6%、「アルコール消毒グッズを携帯している」と回答した人も34.6%存在したという。
新型コロナウイルス感染を予防するための「対コロナ投資」という、これまでの生活にはなかった新たな出費行動が明らかになった。
リスクの低い移動手段を選ぶ「ローリスク移動需要」
感染予防に1,000円以上のお金をかけている人の意識や行動についての質問では、3人に1人が「感染リスクの低さを一番に移動手段を選ぶ(27.2%)」と回答。
また、「プライベートの移動では感染リスクの低い移動手段を使う」と回答した人は40.6%にものぼりました。増えた移動手段としては、「徒歩(54.5%)」、「自動車(33.5%)」、「自転車(28.1%)」が多くあがり、「流しのタクシー(5.8%)」、「配車アプリ経由のタクシー(5.8%)」も選ばれるなど、感染予防視点での「ローリスク移動」への需要がみられたという。
密回避ができる移動手段として評価される「タクシー」
移動手段におけるタクシーの評価については、感染予防に1,000円以上のお金をかけている人が魅力的に感じるポイントについて見てみると、「電車やバスで不特定多数と接触せずに移動できる(71.9%)」、「混みやすい駅やターミナルを通らなくて済む(69.2%)」、「約1~2分で車内の空気が入れ替えられている(60.7%)」など、密接・密集・密閉の“三密”を回避できるポイントが好評かを得ていることがわかった。
+αの「おもてなしメリット」で評価されるタクシー配車アプリ
「タクシー配車アプリ」ついての質問では、タクシーへの評価とは違った軸での評価項目も明らかになった。
感染予防に1,000円以上のお金をかけている人が魅力的に感じるポイントとして、「運転手と話さずに目的地まで移動できる(67.4%)」、「配車予約から数分でタクシーが到着する(79%)」、「数十秒でタクシーの配車予約を完了できる(75.9%)」、「確実にキャッシュレスで決済できる(72.8%)」など、流しのタクシーでは得られない「+α」のサービスにおいて特に評価されていることがわかったという。
<新型コロナウイルスの影響による感染対策・移動に関する調査> 期間:2020年10月15日(木)~10月18日(日) 調査対象:東京都・大阪府に在住の20代~60代の男女500名 ※人口構成比に沿って割付 方法:WEB定量調査
- <参照元>
- DiDiモビリティジャパン『感染対策に月1,000円以上かける人が4割 コロナ禍で増える「対コロナ投資」』