Uber、「2020年の人と文化に関するレポート」を公表 コロナの影響や人種差別

米Uberは、同社の「2020年の人と文化に関するレポート」を公表した。

2020年は、大きな公平性と包括性を育むという責任の多くが、新型コロナウイルスのパンデミックによってもたらされた「ニューノーマル」に焦点を合わせたという。

誰もがパンデミックによる影響を受けているが、低所得のコミュニティや介護者、有色人種にとってはより一層困難を強いられるとし、Uberの2020年の人と文化に関するレポートでは、従業員、ポリシーおよび日常業務に与える影響を反映しているとのことだ。

パンデミックは、同社事業にも影響を与え、5月に同社は世界の労働力を約25%削減するという非常に困難な決定を下した。こうした変化は、ダイバーシティ採用活動の進展を遅らせ、グローバルな労働力の構成にも影響を及ぼしたという。

採用の減速に伴い、Uberは根本的に、すでに育成してきた人材をさらに育成するというアプローチに転換し、介護者の柔軟性やメンタルヘルス支援を強化するための重要な施策を導入するなど、遠隔地の現場でのチーム支援にも懸命に取り組んできたとしている。

また、世界的な健康危機の最中で2020年には人種の負傷という危機も顕在化し、ジョージ・フロイド、ブリオナ・テイラー、アマード・アーベリーなどの悲劇的な死によって前面に押し出されたとしている。

同社は、社会的・人種的公平のために私たちの資源を活用することを必要とする行動への大規模な呼びかけを目の当たりにしてきたとし、社会全般に長引く人種との闘いに貢献すべく、強固な姿勢を打ち出し、反人種差別的企業となることを宣言。

同社は、過去1年間で、女性や過小評価グループを対象としたスポンサーシッププログラムなど、人材の育成に注力したことにより、リーダーシップ人口の多様性を高める上で有意義な進歩を遂げたという。

注目すべき前年比の変化は以下のとおり(2019年3月と2020年8月)

同社は、リーダーシップの役割を担う女性と黒人/ラテンアメリカ人の代表を増やすこと、黒人/アフリカ系アメリカ人とヒスパニック/ラテンアメリカ人の従業員全体、そしてあらゆるバックグラウンドの人々が帰属意識を見つけることができる包括的な運営規範と信念を確立することに引き続き焦点を当てるとしている。

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