三菱地所は、英国において投資マネジメント事業を展開するヨーロッパキャピタル社(EuropaCapital、以下、EC 社)に 2010年に資本参加。

今回、EC社は欧州大陸の不動産を投資対象とするオープンエンドファンド「Europa Diversified Income Fund」(以下、EDIF)を組成し、運用を開始したと発表した。

日系企業の関係会社である不動産ファンド運用会社が欧州大陸の不動産を投資対象とするオープンエンドファンドの運用を開始するのは初となる。

EC 社は、1995 年の創業以来、オフィス、商業、物流、住宅等、多様な不動産を投資対象とするバリューアッドファンドの運用を主に行っており、これまでに 11ファンドを組成。

欧州21カ国で約117億ユーロ(約 1 兆 4300 億円、1ユーロ=122 円換算)の投資実績を有している。

これらのファンドに加え、マーケット状況に応じて柔軟な出口戦略を取りたい投資家のニーズに応えるべく、今般新たに、欧州大陸の優良不動産を投資対象とするオープンエンドファンド EDIF の運用を開始した。

EDIFの投資対象は、独、仏、蘭などの欧州各国の物流・住宅・オフィス等の安定稼働資産を中心とし、運用開始時の資産規模は約3.5 億ユーロ(約427億円)で、今後も長期的かつ持続的な成長を目指すという。

三菱地所グループは、機関投資家の種々の不動産投資ニーズにグローバルに応えるべく、不動産ファンドの運用業務を行う投資マネジメント事業のグローバルプラットフォームの整備を進めており、またファンド構成の拡充を図ってきた。

EDIF は、日本、米国に次ぐ欧州でのコアオープンエンドファンドとなるが、日本の機関投資家を含めた世界中の機関投資家に対して、より一層充実した商品・サービスを提供していくことで、投資マネジメント事業の成長を更に加速していくとしている。