慶應義塾大学大学院システムデザイン・マネジメント研究科(以下、慶應SDM)と三菱地所は、関内ベンチャー企業成長支援拠点事業共同企業体が横浜市との協働事業により運営する関内ベンチャー企業成長支援拠点「YOXO BOX(よくぞボックス)」において、横浜におけるオープンイノベーションの推進とビジネスエコシステム形成を目的とした共同研究契約を、2020年11月2日に締結した。

慶應 SDM は、ものごとを俯瞰的かつ体系的に捉えるシステム思考と、ものごとを人間中心で考えて多様性を活かして新価値を創造するデザイン思考を融合したシステム×デザイン思考の研究・教育を実施するとともに、その実社会への実装を行っている。

三菱地所は、「イノベーション都市・横浜」の実現に向けて、横浜・関内で、横浜市との協働事業により、ベンチャー企業を支援しオープンイノベーションを推進する拠点「YOXO BOX」と、自主事業として、イノベーション創出の新たな担い手となる企業・起業家の活動拠点「YOXO BOXオフィス」を運営している。

With/After コロナ時代のニューノーマルが創られていく中、デジタルトランスフォーメーションはますます進化し、オンラインでのコミュニケーションや情報発信の機会は増えていくことが見込まれる。

一方で、イノベーション創出のためにはオフラインでのコミュニケーションも不可欠だと再認識されてきている。

そこで、こうした時代における産学連携のイノベーション創出や交流機能のあり方について研究することを目的に、両者は共同研究契約を締結するに至った。

同共同研究契約の締結に伴い、両者は「YOXO BOX オフィス」の一室に各種機材を整備したオンラインコミュニケーションスタジオを設置し、慶應SDM のオンラインワークショップ等の発信の場として活用しながら研究を進めていくとしている。

また、「YOXO BOX」を中心に広がるビジネスネットワークを起点に、ベンチャー企業や起業家と慶應SDM との協働・交流の機会を創出することで、横浜・関内エリアでの更なるオープンイノベーション促進やビジネスエコシステムの拡大・拡充を目指すとのことだ。