JR東日本グループは、駅において人々のさまざまな質問に答えることができるスマートな案内AIシステムの導入を目的に「案内 AI みんなで育てようプロジェクト」を2018年より開始し、2020年3月14日に開業した高輪ゲートウェイ駅にて、同システムの試行導入を実施したと発表した。
これに伴い、「非接触型ディスプレイ案内AI」を駅に試行設置し、操作性や親和性の検証を行うという。
「非接触型ディスプレイ案内AI」は、安心して案内AI端末を利用してもらうために、従来の接触型のタッチディスプレイ案内AIを改良し、非接触で操作ができるようになった。
今回は、センサー式非接触型ディスプレイとカメラ式非接触型ディスプレイの2つの方式の端末を試行設置する。
センサー式非接触型ディスプレイでは、従来のタッチパネルの感応センサーを画面から浮かせるようにし、画面に触らなくても操作が可能。
カメラ式非接触型ディスプレイでは画面に手を近づけることにより、カメラが認識しカーソルが出現。そのまま指を動かすだけで、画面に触れずに操作が可能。また、サイネージの前に立つと、体表面温度を測定することができるという。
高輪ゲートウェイ駅有人改札に非接触型ディスプレイ案内AIを設置し、案内AIによる案内と駅係員による遠隔案内の実証実験を実施。
① よく改札で尋ねられる質問などは案内AIが応答。
② 案内AIが答えられない質問は、駅係員が駅事務室より遠隔により応答するという。
③ 精算など遠隔での対応が難しい業務は、従来どおり駅係員が改札にて実施。
④ 手伝い等が必要な人への対応は、従来どおり駅係員等が行う。
実施駅は、品川駅、新宿駅、池袋駅、高輪ゲートウェイ駅、海浜幕張駅、空港第2ビル駅。合計6駅 20カ所・30台にて行われるとのことだ。