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博報堂生活総合研究所は、2015年から毎年秋に翌年の景況感などについて、全国の20~69歳男女3,900人に予想してもらう調査を実施し、その結果を発表した。
今年の景気が「悪かった」ことの反動もあり、来年の景気予想は「良くなる」が過去最高
- 今年の「世の中の景気」は、「悪かった」が79.3%で前回調査(33.3%)から+46.0ptの激増で過去最高を記録。
- 来年の「世の中の景気」は、「良くなる」が22.8%で過去最高。「悪くなる」は35.9%で前回(41.5%)より-5.6ptと、好転予想が目立つ。
- 「良くなる」と思う理由(自由回答)を集計したところ、「コロナの収束や反動」が全回答数の半数(49.0%)、「今が底、今後は上昇」が1/5(19.3%)を占める。コロナ禍で絶不調だった今年の景気の反動で良くなる/良くなってほしいと期待を込める生活者が多い傾向にある。
- また、来年の「自分の家計状態」予想は「変わらない」が前回(50.8%)から+7.4ptで58.2%となった。逆に、「悪くなる」は前回(37.8%)から-8.5ptで29.3%となりましたが、「良くなる」(12.5%)を大きく上回ったまま。
今年の変化は「多かった」が激増で約8割。来年「多くなる」との予想も増え、約半数に
- 今年の「世の中の変化」は、「多かった」が前回調査から2倍以上増えて、約8割(79.0%)となった。
- 来年の「世の中の変化」予想も同様に、「多くなる」が前回から大きく増加して、約半数(49.1%)に至った。
- 「多くなる」と予想する変化(自由回答)をみると、「コロナと共存するための新しい生活様式」(全回答数の27.7%)が最も多く挙がった。他にも、「コロナによる自粛や制約」(11.8%)、「デジタル化の加速」(9.4%)、「働き方の変革」(5.8%)など今年変化したことが、来年さらに変化するといった予想が目立つ。
1位「旅行」、2位「貯金」、3位「外食」。いずれも「今年お金をかけた」を上回る
- 「来年お金をかけたいもの(全25項目)」の上位3位は「旅行」(28.9%)、「貯金」(26.1%)、「外食」(22.2%)。その数値は、いずれも「今年お金をかけた」を上回っている。特に、「旅行」では来年と今年の差が+20.9ptと大きくなっている。
- 他にも、6位「レジャー」(来年16.3%、今年4.3%、差+12.0pt)、14位「イベントやライブ、フェス」(来年8.7%、今年1.6%、差+7.1pt)でも来年と今年の差が目立つ。
- 逆に、5位「ふだんの食事」は今年32.3%に対し、来年の意向は18.5%と低く、その差は-13.8ptとなっている。今年はコロナ禍で外食やレジャーの自粛などを強いられたせいもあり、来年はハレの消費への意欲が高まっている。
始めたいことは「運動・体操・筋トレ」、やめたいことは「無理しての人付き合い」
- 「来年始めたいことがある」人は27.5%、「来年やめたいことがある」人は18.7%で、ともに減少傾向で過去最低に。
- 「始めたいこと」では、「運動・体操・筋トレ」(29.2%)がトップで、「貯蓄」(25.1%)、「副業」(24.9%)が上位3位となっている。
- 「やめたいこと」は「無理しての人付き合い」(31.8%)が3割を超えてトップ。次いで、「無駄遣い・衝動買い」(28.6%)、「食べ過ぎ・飲み過ぎ」(24.8%)までが上位3位。
- 「始めたいこと」、「やめたいこと」ともに、男性よりも女性の値が高いものが目立っており、「やめたいこと」の6位「スマホの使い過ぎ」、7位「お菓子・甘いもの」で男女差が15pt以上となっている。
(2021年予想)
調査地域 全国11都市
首都40km圏、名古屋40km圏、阪神30km圏、
札幌20km圏、仙台20km圏、新潟30km圏、
金沢20km圏、静岡20km圏、広島20km圏、
高松30km圏 、福岡30km圏
調査手法 インターネット調査
調査対象 20~69歳の男女 3,900人
男性1,944人 女性1,956人
調査時期 2020年10月1日(木)~7日(火)
企画分析 博報堂生活総合研究所
実査集計 H.M.マーケティングリサーチ
(2020年予想)
調査対象 20~69歳の男女 3,900人
男性1,944人 女性1,956人
調査時期 2019年10月3日(木)~8日(火)
(2019年予想)
調査対象 20~69歳の男女 3,900人
男性1,938人 女性1,962人
調査時期 2018年10月4日(木)~9日(火)
(2018年予想)
調査対象 20~69歳の男女 3,900人
男性1,935人 女性1,965人
調査時期 2017年10月5日(木)~10日(火)
(2017年予想)
調査対象 20~69歳の男女 3,900人
男性1,941人 女性1,959人
調査時期 2016年10月6日(木)~11日(火)
(2016年予想)
調査対象 20~69歳の男女 3,900人
男性1,939人 女性1,961人
調査時期 2015年11月5日(木)~9日(月)
- <参照元>
- 博報堂『博報堂生活総合研究所、生活者にきいた”2021年 生活気分”を発表』