アシックス、小型センサ内蔵シューズを開発 運動量を測定でデータ分析が可能に

asics アシックス

アシックスは、スポーツの競技データや日々の運動習慣を簡易に記録し、その記録を分析することができるスポーツデータ統合システム「TUNEGRID(チューングリッド)」を開発したことを発表した。

同システムは、小型センサを内蔵したシューズ、ビデオカメラ、スマートウォッチなど多様な測定ツールと連携し、それぞれから得られるデータを一元管理・分析するもの。

スポーツの競技データや日々の運動習慣を分析することで、プレーの特徴や個人の運動量の傾向を可視化し、競技力向上や運動不足解消、怪我の防止などにつなげることができ、子どもや高齢者の見守りサービスへの応用なども期待できるという。

また、TUNEGRIDの実用化に向け、コア技術のひとつである小型BLEセンサ「TUNEGRID-Cube(チューングリッド・キューブ)」を使用した実証実験を11月14日から順次開始している。

TUNEGRID-Cubeは、重さ約5グラムの小型BLEセンサで、時間に応じた歩数を記録できるほか、検知器と連動することで着用者の位置情報を取得することが可能。

今回の実証実験では、時間に応じた歩数記録の機能を活用する。

C Channelが運営するママ向け動画メディア「mamatas」および全国で100校舎以上展開している総合型キッズスポーツスクールを運営する「biima sports(ビーマスポーツ)」と協力し、5歳~12歳頃までの子ども60人に「TUNEGRID-Cube」を片足のベロ部に内蔵したスマートシューズを2カ月程度着用してもらい、1日当たりの歩数や時間ごとの運動量など、子どもの運動習慣の可視化をはかるという。

また、実験で得られた結果に応じて、専門家による運動習慣改善のためのアドバイスを行うとのことだ。

同実証実験を通じて、TUNEGRIDシステムの実用化およびスマートシューズの販売に向けた検証を進めるほか、子どもの運動習慣に関するデータを蓄積していくことで、子どもの心身の健康の実現に貢献する新たなサービス提案につなげていく方針を示している。

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