INDEX
Airbnbは、高まるワーケーションの需要に伴い、2020年10月に日本全国で1000人を対象にした「ワーケーション利用に関する意識調査」の結果を発表した。
- 56%が1人でワーケーションをしたいと回答。特に男性でその傾向が強く、60%の男性が1人でのワーケションを選択。
- 次に多いのが同僚で20%と、5人に1人が同僚とワーケーションをしたいと回答。友人(13%)や家族(12%)は意外と低い結果に。ワーケーションと言えども、プライベートの旅行と仕事は切り離したい傾向にあることが見受けられる。
- 世代別に見ると、どの世代でもトップは「自分のみ」という回答が高い結果に。シニアの65歳以上が、1人でワーケーションをしたい傾向が強く(62%・全体56%)、家族と回答したのは、55 – 64歳がトップで(20%・全体12%)、 同僚とが18 – 24歳(30%・全体20%)、友人との回答が18 – 24歳(27%・全体13%)と高くなった。Gen Zなど若年層のほうが同僚や友人と一緒に過ごすワーケーション利用を望んでいることが明らかになったという。
「自然に囲まれながらのワーケーション」 63%が意向
- 1番高い結果は、都会で35%。続いて、海の近く、田舎、山の近く、島で、自然に囲まれた環境下のワーケーション意向は63%と人気。
- 性別で見ると女性で1番高いのは都会(38%・全体35%)、海の近く(33%・全体32%)、田舎(25%・全体29%)、山の近く(21%・全体21%)。男性は田舎がトップで(32%・全体29%)、都会、海の近くが31%、山の近くが21%・全体21%)という傾向に。
- 35 – 44歳は、突出して都会という回答が高く(45%・全体35%)、利便性の高いエリアでのワーケーション需要があることがわかる。
場所を選ぶとき 最優先は「コロナ対策」
- 「ワーケーション」の宿泊施設を選択する際の最も重要な項目は、新型コロナウィルス(49%)を防ぐための清潔さと対策がトップ。
- 清潔さと新型コロナウィルスへの安全な対策に加えて、高速Wi-Fi(43%)と携帯電話の受信(42%)が重要であり、次に静かさ(35%)、机や椅子などの仕事ができる設備(30%)、近くに癒しの場所がある(27%)、駐車スペース(27%)と続いた。
- 衛生対策は男性よりも女性にとって重要項目であり(女性57%、男性41%)、さらに携帯電話の受信環境(女性48%、男性37%)や近くに癒される場所(女性31%、男性22%)も女性の方がニーズが高い傾向にある。
- Gen Z、ミレニアルズにおいては、高速Wi-Fiの需要が清潔さを上回る結果に。
ワーケーションニーズは4人に1人
- 25%が現在住んでいる場所が快適だからと回答し、意外にも会社や家族の制約よりも、今の環境に満足しているため、ワーケーションへのニーズが低いことが明らかに。
- どの年代も、現在住んでいる場所が快適だからという回答がトップ。特に18 – 24歳の若年層では、その傾向が高く(31%・全体25%)、45 – 54歳が次に多いです。(29%・全体25%)
- 他の場所での仕事が会社から許可されていないとの回答はフルタイムワーカーで(27%・全体16%)、パートタイムワーカーで(23%、全体16%)という結果で、ワーケーションが普及するには、会社の制度見直しが急務なことが伺える。
<調査概要>
オンライン調査(2020年10月15日~19日)
サンプル数 1,010名
- <参照元>
- Airbnb『「ワーケーション利用に関する意識調査」』