今年は「究極の良年」 ヴィノスやまざき、ボジョレー・ヌーヴォーや国産新酒ワインを11月から全国で発売

ヴィノスやまざきは、ボジョレー・ヌーヴォー、南フランス・ヌーヴォー、そして今年から初めて国産新酒ワインを11月に全国で発売すると発表した。

「ヌーヴォー」とは、その年に収穫したぶどうを用いて醸造した「新酒ワイン」。11月の第3木曜日に解禁となるフランス・ブルゴーニュ地方ボジョレー地区で醸造される「ボジョレー・ヌーヴォー」は、日本を筆頭に全世界で広く楽しまれているとのことだ。

2020年ボジョレー・ヌーヴォーについて】
家飲み好調による、昨年以上の事前予約率

新型コロナウイルスの影響が出始めた3月以降、酒類消費支出額は落ち込んでいるものの、ワインや日本酒などを家で楽しむ「家飲み」需要が増加。

この未曾有の事態の中、2020年の同社ボジョレー・ヌーヴォー事前予約率(11月15日時点)は8割を超え、非常に好評であるという。

同社のボジョレー・ヌーヴォーの事前予約率に関しては、より区画を限定した上位ランクのボジョレー・ヴィラージュ・ヌーヴォーが全体をけん引。

ワインが日常的に飲まれるようになり、身近な存在になりつつある中、ワインのある豊かな生活を提供するため、今年も味には妥協せずに選び抜いた美味しいボジョレー・ヌーヴォーを届けるとしている。

2020年の収穫状況

2020年は、2003年に次いでもっとも早い成熟を記録した年となったという。

極めて早い成熟と乾燥した夏を合わせると、「究極の良年」と言えるかもしれないとのことだ。ぶどうの樹の健康状態は並外れて良好で、今年もまたガメイは気候変動に高い順応性を見せていたとしている。

今年は例年よりも早い8月20日がぶどう収穫開始日となり、収穫量は減少したものの、質はバランスが取れ、爽やかさのある仕上がりになったとのことだ。

新型コロナウイルスの影響

2020年は新型コロナウイルスの影響があり、収穫開始許可日を8月20日にはやめ、昨年より2週間以上、現地からの輸出を前倒しすると、ボジョレーワイン委員会から発表があり、最も早い大手生産者では、10月5日に出荷されたとしている。

【同社のヌーヴォーへの取り組み】
完熟したぶどうを使用して、例年以上の濃縮したボジョレー・ヌーヴォーを提供

今年は異例の事態となり、ボジョレー・ヌーヴォーの収穫日および出荷日が早められたが、同社は生産者と交渉し、収穫を限界まで待ちぶどうを完熟させ、収穫量を可能な限り減らすことで、例年以上に濃縮した味わいのボジョレー・ヌーヴォーに仕上げたとのことだ。

ルーツである南フランス・ラングドックのヌーヴォーを同店過去最安値で販売

同店の蔵元から直接ワインを輸入する「蔵直(R)ワイン」のルーツは、南フランスのラングドック。同店では20年以上南フランス・ヌーヴォーの普及と販売に努めているという。

今年はぶどうの収穫量も少なく、ラングドックのヌーヴォー価格の高騰が予想されているが、同店人気蔵元「ラ・グラーヴ」の当主ジャン=フランソワ・オロスケット氏に交渉の末、同店過去最安値を実現。

ボジョレー・ヌーヴォーとは異なり、解禁が10月15日と早いため、一足早い解禁が可能となったとしている。

さらに、静岡産の初ヌーヴォーも披露。地産地消がブームとなっている昨今、日本国内の国産ぶどうから造るヌーヴォーの人気は年々高まっており、同店も長年培ってきたコネクションを駆使しながら、多数の国内ワイナリーを自らの足で視察し協議を重ねたという。

自社栽培している白ぶどう品種「シャルドネ」をフレンチオーク樽で熟成した「静岡シャルドネ・ヌーヴォー2020」、そして長野県のワイン名産地塩尻桔梗ヶ原にある「信濃ワイン」と共に造り上げた甘口ヌーヴォー「日本産ソレイユ・ヌーヴォー2020 500ml」の国産ヌーヴォー2種を、今年ついに販売するとのことだ。

【“リモート”カウントダウン・イベント初開催】

ヴィノスやまざきは、毎年、全国に展開する店舗にて、11月第3木曜日のボジョレー・ヌーヴォー解禁に合わせて、「ボジョレー・ヌーヴォー カウントダウン・イベント」を生産者と共に開催している。

今年は、新型コロナウイルスの影響により、生産者の来日が困難と判断したが、毎年カウントダウンを楽しみにしている顧客や今年初めての顧客とも一緒にこの貴重なひと時を共有するため、初めてリモートにて開催する運びとなったとのことだ。

開催日時は、11月18日23時45分から11月19日0時15分。参加生産者は、ボジョレーの蔵元「ドメーヌ・デュ・ペール・ギヨ」の職人であるローラン・ギヨ氏。

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