アドビは、味の素が、アドビの電子サインサービス「Adobe Sign」を導入したことを発表した。
味の素社では従来、取引先との契約を書面で行っていたが、製本、押印、収入印紙の貼付、郵送等のプロセスの非効率性と契約締結までのリードタイムの長さが課題となっているという。
また、物理的な押印作業はリモートワーク推進の妨げにもなっており、コロナ禍によりその対策を講じることが急務となっていたとのことだ。
このため、契約締結業務の効率化と働き方を変革するためAdobe Signを導入し、証跡管理や改ざん防止といった電子契約の強みを活用したリスク管理も実現。
今後は、全社的に契約締結業務をAdobe Signで運用すべく、社内外の調整を進めるとともに、同サービスの導入を希望する国内外の関連会社への展開も検討しているとのことだ。
国内外で事業展開する同社にとって、Adobe Signは海外における利用実績が多くあること、34の言語に対応していることなど、日本国内にとどまらず、海外の拠点で、ワンストップで使用できるグローバルなシステムであることが導入の決め手となった。
さらに、Adobe Signの高いセキュリティやPDFの開発元であるアドビが提供しているという信頼性も高く評価されたという。
今回の導入に際し、味の素社のコーポレートサービス本部 法務・コンプライアンス部 シニアマネージャー 竹原修平氏は、下記の通り述べている。
「当社はグローバルにビジネスを展開しているため、どの電子サインサービスを導入するかの選定にあたっては、将来的に同一のプラットフォームで国内、海外の両方で活用できることを重視しました。グローバルに展開している電子サインサービスの中でもAdobe Signを選んだのは、世界的に使われているPDFを開発したアドビが提供するプラットフォームであれば、しっかりしたセキュリティやサポート体制が期待できると思ったからです。ウィズ/ポストコロナの状況下では、企業における判子や契約の電子化は急速に進んでいると感じます。当社では、そうした社会の動きをタイムリーにキャッチし、今後も先進的な働き方と効率的なオペレーションを実現してまいります。」
アドビ デジタルメディア事業統括本部 統括本部長 専務執行役員 神谷知信氏は下記のように述べている。
「新型コロナウイルス感染症拡大の影響もあり、日本の働き方を見直す動きはますます強まってきています。味の素社は、コロナウイルスの影響が出る前から柔軟な働き方を実現するための様々な取り組みを行っている先進的な企業ですが、このたびのAdobe Sign全社導入を通じて、アドビがその働き方改革の一端を担えることを嬉しく思います。今後も、アドビでは多様な働き方を推進するためのサービスを提供してまいります。」