AMPは読者に対し、SDGs目標8「働きがいも 経済成長も」に関するアンケートを実施。

外務省の定めるSDGsとは、持続可能な開発目標。

2001年に策定されたミレニアム開発目標(MDGs)の後継として、2015年9月の国連サミットで採択された「持続可能な開発のための2030アジェンダ」にて記載された2030年までに持続可能でよりよい世界を目指す国際目標となっている。

17のゴール・169のターゲットから構成され、地球上の「誰一人取り残さない(leave no one behind)」ことを誓っており、SDGsは発展途上国のみならず、先進国自身が取り組むユニバーサル(普遍的)なものであり,日本としても積極的に取り組んでいる。

今回、AMPは、このSDGs(持続可能な開発目標)の目標8「働きがいも経済成長も」に関するアンケートを実施。今回はその結果を報告する。

現在の仕事に働きがいを感じている人は6割

現在従事している仕事に働きがいがあると思いますか?

AMP読者の中(対象:464人)の中で、現在の仕事に働きがいが「非常にある」と回答した人は31.1%、また、「少し、或いは時々ある」と回答した人は30.0%という結果となり、合計すると6割の人が働きがいを感じていることがわかった。

また、4割近くの人が現在の仕事に働きがいが「あまりない」「全くない」と回答している。

働きがいをどこで感じるか 「好きなことを仕事にしている」「自身の成長が実感できる」

働きがいが「非常にある」、「少し、或いは時々ある」と答えた方に質問です。どのような点で仕事に働きがいを感じていますか?(複数回答可)

働きがいが「非常にある」、「少し、或いは時々ある」と答えた人(対象:292人)に対し、どのような点で仕事に働きがいを感じているかを聞いたところ、61.1%の人が「好きなことを仕事にしている」からと回答し、59.2%の人が「自分自身の成長が実感できる」という結果となった。

また、続いて「職場環境や人間関係など、居心地が良い」が33.6%、「給料や報酬が高い」25.0%、「尊敬できる上司や先輩、同僚がいる」23.3%となり、対人関係や労働に見合った環境や福利厚生が挙げられることがわかった。

なお、SDGs目標8「働きがいも 経済成長も」では、「すべての人のための持続的、包摂的かつ持続可能な経済成長、生産的な完全雇用およびディーセント・ワーク(働きがいのある人間らしい仕事)を推進する」ということを目標としている。

SDGs目標8「働きがいも 経済成長も」のターゲットは下記の項目。

8.1 各国の状況に応じて、一人当たり経済成長率を持続させる。特に後発開発途上国は少なくとも年率7%の成長率を保つ。
8.2 高付加価値セクターや労働集約型セクターに重点を置くことなどにより、多様化、技術向上及びイノベーションを通じた高いレベルの経済生産性を達成する。
8.3 生産活動や適切な雇用創出、起業、創造性及びイノベーションを支援する開発重視型の政策を促進するとともに、金融サービスへのアクセス改善などを通じて中小零細企業の設立や成長を奨励する。
8.4 2030年までに、世界の消費と生産における資源効率を漸進的に改善させ、先進国主導の下、持続可能な消費と生産に関する10年計画枠組みに従い、経済成長と環境悪化の分断を図る。
8.5 2030年までに、若者や障害者を含む全ての男性及び女性の、完全かつ生産的な雇用及び働きがいのある人間らしい仕事、並びに同一労働同一賃金を達成する。
8.6 2020年までに、就労、就学及び職業訓練のいずれも行っていない若者の割合を大幅に減らす。
8.7 強制労働を根絶し、現代の奴隷制、人身売買を終らせるための緊急かつ効果的な措置の実施、最悪な形態の児童労働の禁止及び撲滅を確保する。2025年までに児童兵士の募集と使用を含むあらゆる形態の児童労働を撲滅する。
8.8 移住労働者、特に女性の移住労働者や不安定な雇用状態にある労働者など、全ての労働者の権利を保護し、安全・安心な労働環境を促進する。
8.9 2030年までに、雇用創出、地方の文化振興・産品販促につながる持続可能な観光業を促進するための政策を立案し実施する。
8.10 国内の金融機関の能力を強化し、全ての人々の銀行取引、保険及び金融サービスへのアクセスを促進・拡大する。
8.a 後発開発途上国への貿易関連技術支援のための拡大統合フレームワーク(EIF)などを通じた支援を含む、開発途上国、特に後発開発途上国に対する貿易のための援助を拡大する。
8.b 2020年までに、若年雇用のための世界的戦略及び国際労働機関(ILO)の仕事に関する世界協定の実施を展開・運用化する。