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同社は2019年8月に、関西地区における画像IoT開発のオープンイノベーション拠点「Innovation Garden OSAKA Front(フロント)」を大阪の梅田に開設している。新拠点は、関西エリアの画像IoT/AI開発、事業創出のハブとなる拠点として機能させるという。画像IoT/AI技術のコア人財を両拠点に集約し、さらなる人材の拡充を進めるとのこと。
コニカミノルタは、これら2つの拠点を総称する「Innovation Garden OSAKA(イノベーションガーデン 大阪)」を起点に、画像IoT/AI技術を通じて非接触、リモート、リアルタイムな対応が可能になる、さまざまなソリューションを創出するとしている。
ローカル5Gとキャリア5Gの両方の5G環境を備える
具体的には、新拠点は日本電気株式会社(NEC)との共創によるローカル5G、KDDI株式会社との共創によるキャリア5Gの両方の開発環境を備えた。ローカル5Gとキャリア5Gの両方の5G環境の活用は、システム全体の負荷軽減を図ることに加え、パフォーマンスの大幅な向上が期待できるという。
新拠点では、一般的なオフィス環境や工場などの製造現場、屋内外の連携などを想定した5G活用の実証実験を実施するとともに、ローカル5Gおよびキャリア5Gの優位性の実証などを推進するとしている。
また、産学連携でオープンイノベーションを推進するために共創スペース「オープンラボ」を開設。共同実験の場として、今後さまざまな業界のパートナー企業や大学などの研究機関にも提供するという。
さらに、顧客やパートナーとともにDXを加速させる画像IoTのプラットフォーム「FORXAI(フォーサイ)」の技術開発を推進するという。コニカミノルタの創業事業である写真フィルム、カメラ事業から派生した「みえないモノをみえる化」するとうたう技術開発を推進および提供を開始する。
「西エリア技術者の方々も働きやすい環境を提供する」
なお、Ledge.ai編集部が新拠点「Innovation Garden OSAKA Center」への投資金額をコニカミノルタ広報に問い合わせたところ、非公開との回答が得られた。
また、人材確保については「当社独自の“画像IoT”の開発を進めており、それらの人財(※表記ママ)を新卒、キャリアともに人財を募集しています。東京では本社丸の内(JPタワー)と八王子に、大阪では梅田(グランフロント大阪)と高槻に拠点を構えています。IoT、AI人財のニーズは東京ではとくに高いと思いますが、今回開設した『Innovation Garden OSAKA Center』では、西エリア技術者の方々も働きやすい環境を提供しています」と述べている。
>>ニュースリリース
東芝、AIなどの研究開発拠点建設に340億円を投じる
AI技術を生かした新拠点と言えば、株式会社東芝によるランドマーク「研究開発新棟(仮称)」にも注目してほしい。
東芝は8月5日、神奈川県の川崎市にある同社グループの小向事業所内に、約340億円を投じて、AIなどの先端研究開発を手がける「研究開発新棟(仮称)」を建設すると発表。2022年1月に着工し、2023年4月の稼働を目指すとしている。