アプリプラットフォーム「Yappli」を開発・提供しているヤプリは、東京証券取引所より、同社株式の東京証券取引所マザーズへの新規上場を承認されたことを発表した。
証券コードは4168。35万株を公募し、449万5,000株を売り出す。なお、オーバーアロットメントは72万6,600株。主幹事はみずほ証券が務める。
ヤプリは「スマホアプリの開発・運用・分析をノーコード(プログラミング不要)で提供するクラウド型アプリプラットフォーム「Yappli」の運営を行う企業。
2013年2月に同サービスの提供を目的として設立。ファストメディア(株)として、「Yappliシステム」の提供を開始し始め、17年4月に社名をヤプリに変更した。18年1月に大阪支社、19年6月に福岡支社も開設している。
主な収入源は、同サービス導入時の初期制作サポートによる初期制作収入と月額利用料。また、有料オプションもあり、プッッシュ通知を受領できる端末数に応じた従量課金方式により加算される追加料金などで顧客単価を成長させている。なお、定価は初期制作収入で280~360万円、月額利用料が20~70万円、オプション料金は1機能で10万円~となっている。
直近5年での新規契約件数は、年間100件程度で累計527件。累計アプリダウンロード数は約6500万ダウンロードとなっている。(2020年9月発表)
また、「ダスキン」「PRONTO」などの大手企業とも契約しているとのことだ。
価格の仮条件は12月2日に決定し、ブックビルディング期間(※)は12月4日から10日。最終的な公開価格決定日は12月11日を予定している。
(※)新株発行の時の値段を決める際に仮条件を投資家に提示して、新株の価格決定を行なうために「その値段で投資家がどれくらい買いたいか」という投資家のニーズを調べる期間。