ワークマンは11月26日にWORKMAN Plus県下1号店の甲府和戸店を移転してオープンすることを発表した。

同時に県下2、3号店になるWORKMAN Plus甲府昭和店と山梨万力店が改装して開店するとのことだ。

山梨県はWORKMAN Plus店の出店要請の声が非常に強く、新店の甲府和戸店1店舗だけで開店すると来店者が集中しすぎて店舗前道路が渋滞するため、他の2店と併せて3店を同時にオープンすることにしたという。

Plus 3店の年間売上目標は1.5億~2.2億円で、前年比で50~65%増加する見込みとしている(他地域での実績ベース)。

県下では作業客と一般客の双方の需要が旺盛で、ピーク時は既存店の駐車場が満車になるという。県下で2~3店舗のWORKMAN Plusの新規出店の余地があり、既存店に影響がでない場所での物件を探しているとのことだ。

既存店に多少影響があると判断すれば、WORKMAN Plus店ではなく、作業服を扱わない一般客向けの「#ワークマン女子」店を出店する可能性もあるとしている。

WORKMAN Plus店では働く人のための作業服売場と一般客用のアウトドアウェアの売場を分離。従来は作業用売場の中に、一般客向け製品が混在して、一般客からは製品が見つけにくいとの声があったという。

Plus店では一般客と女性客が急増するため、売場を2分して作業客と一般客の双方が製品を探しやすくするとのことだ。

 WORKMAN Plus店は作業客と一般客が5対5の比率になる。Plus店では作業売場は既存店に比べて少し圧縮されるが、Plus店の作業服の売上は前年比で10%も成長。

特に上下組で税込3,000円からのPB作業服「G-Nextシリーズ」は好調としており、年間で450万着以上販売している。

一方、WORKMAN Plus店のもう一つの柱である一般客向けのアウトドア・スポーツウェアは18年秋にPlus店を初出店して以来「快進撃」が続いている。

アウトドアウェアは男女共用品が多いため、女性客が半数近くになるという。アウトドア・スポーツウェアの低価格帯市場は4000億円の規模となっているが、2年たっても有力な競合が出現しないため、同社の寡占状態が続いている。

市場参入後1年半の20年3月期決算では、既に400億円のアウトドアウェアの売上があった。今後も高い成長が続く見込みとしている。