NECは、Amazon Web Services, Inc.(以下、米国AWS)と日本では初となるコーポレートレベルの戦略的協業契約を締結したと発表した。

NECはAWSプロフェッショナルサービスのサポートのもと、AWS導入に向けたオファリングメニューを開発・提供するとともに、AWS認定資格保有者を3年間で倍増することでデリバリー体制を強化し、官公庁や企業におけるデジタルトランスフォーメーション(DX)の加速を支援するとのことだ。

New Normalへと急速に変化しつつある昨今、日本国内では第2期政府共通プラットフォームでのAWSの利用をはじめ、様々なシステムにおいてクラウド基盤の導入が進んでいる。

NECと米国AWSは今回の協業により両社で投資を行い、以下を強化するとしている。

1.官公庁・金融・医療機関など、業種特有のレギュレーションに対応したマネージドサービスを提供

NECの幅広い運用実績・ノウハウをもとに、業種毎に最適化したマネージドサービスを開発し提供。

官公庁におけるISMAP、金融機関におけるFISC、医療情報システムの安全基準に関するガイドラインなど、クラウド環境の利用時に業種特有のレギュレーション対応を必要とする顧客にも安全・安心な運用を実現しするとのことだ。

なお、NECは日本政府が2020年10月にAWS上で稼働した第2期政府共通プラットフォームの運用管理業務の事業者に採択されたとのこと。

2.顧客のデジタルジャーニーをサポートするオファリングメニューを共同開発

NECはDX推進に向けて、グループ会社であるアビームコンサルティングと連携し、2020年7月から自社利用の国内最大級SAPシステムのプラットフォームに対するAWS導入プロジェクトを開始。

同プロジェクトや米国AWSが世界中で積み重ねてきた知見をもとに、大規模ミッションクリティカルなシステムへのAWS導入に向けたコンサルティング・構築・マイグレーション・運用などのオファリングメニューを共同で開発し、顧客のデジタルジャーニーをサポートするとしている。

3.NECグループのAWS認定資格保有者を倍増しデリバリー体制を強化

NECグループのAWS認定資格保有者を現在の1,500名から今後3年間で新たに1,500名増強し、合計3,000名体制とするという。

これによりデリバリー体制を大幅に強化し、大規模なクラウドシステム構築案件にも継続的に対応可能とするとのことだ。

NECは今回の戦略的協業により、世界で最も包括的なクラウド基盤を活用したDX実現を推進し、顧客のデジタル化や事業拡大に貢献するとしている。