Mobility Technologies (以下、MoT)、ティアフォー 、損害保険ジャパン(以下、損保ジャパン)、KDDI、アイサンテクノロジーの5社は、東京都の「令和2年度自動運転技術を活用したビジネスモデル構築に関するプロジェクト」に採択された。
これにより、2020年12月8日から2020年12月23日の間、第5世代移動通信システム「5G」を活用した自動運転タクシーの実証実験を西新宿エリアで実施するという。
実証実験では、自動運転システムを導入したタクシー専用車両「JPN TAXI」における複数台の同時公道走行の実用性や、複数の乗降場所の中から出発地・目的地を設定した際の最適ルート判別機能の有効性を検証する。
また、5Gを活用した遠隔監視システムで複数台の車両の状態をリアルタイムでモニタリングするという。
自動運転車両への乗車を希望者は、募集期間中に専用サイトで必要事項を入力の上、抽選に応募する必要がある。
当選者は、専用モバイルアプリから、指定された時間帯に自動運転車両に対して配車をリクエストでき、配車が成立した場合、自動運転車両に乗車可能。
下記の乗降場所より、乗車場所と降車場所を指定のもと、専用モバイルアプリから即時配車にて乗車できるという。
- 京王プラザホテル
- 東京都庁 第二庁舎ロータリー
- 新宿中央公園 (水の広場)
なお、エリアマネジメント組織の一般社団法人新宿副都心エリア環境改善委員会、および交通事業者の荏原交通、帝都自動車交通、日本交通、日の丸交通は、実証実験にオブザーブ参加し、自動運転技術を活用したビジネスモデルの構築や新たなまちづくり、運行管理などに関するアドバイスを行うとのことだ。
東京都および日本工営は、世界に先駆けた自動運転システムの社会実装を行い、ビジネスモデルを確立するため、実証実験を通じて得られた結果をもとに法的課題や採算性などを検証し、自動運転サービスの事業化に向けた課題抽出、採算性やニーズの分析、地域の課題に対応した新たな移動サービスのあり方の検討を行っていくとしている。
MoT、ティアフォー、損保ジャパン、KDDI、アイサンテクノロジーの5社は、西新宿エリアを含む公道での実証実験の成果を活用し、公共交通の担い手不足や交通弱者への対応といった社会課題を解決するための手段として、自動運転タクシーの事業化に向けてタクシー事業者との連携を深めながら、取り組みを進めていくとのことだ。