M&A・事業承継を支援するM&Aプラットフォーム「スピードM&A」を運営するスピードM&Aは、譲り受けを希望する個人会員65名を対象に、ウェブアンケートによる意識調査を実施し、その結果を公表した。

  • 個人M&Aの譲り受け希望者はどのような業種を買収したいか
  • 買収予算はいくらか
  • 個人M&Aの譲り受け希望者に買収の経験はあるか
  • 買収ニーズや買収意欲に新型コロナの影響はあったか
  • 新型コロナの影響前後での買収意欲はどのように変化したか

個人M&Aの譲り受け希望者はどのような業種を買収したいか

新型コロナ流行以降、Eコマースの強化など企業にサービスのオンライン化を進める動きがある中、買収を希望する業種では「卸・小売・商社・流通 」46%、「製造・メーカー」 34%、「飲食 」23% といった業種に人気が集まった。

個人M&Aでは自身が経験のある業種や業界を買収対象にする傾向があるという。今回の調査でも、希望者の40%が同業種を買収対象にしているという結果となった。

また「ウェブサイト・ITソフトウェア」は42%と全体で2番目に人気のある業種となり、人件費やランニングコストが比較的かからない業種であることや、コロナ禍で「通販・EC」の売上が大幅に伸びたことなどを背景に、個人M&Aにおいても買収意欲が高い業種になったとしている。

買収予算はいくらか

個人M&Aの買収予算は300万円以内が最も多く、1,000万円以下の予算が全体の8割を占めた。

個人M&Aの譲り受け希望者に買収の経験はあるか

個人M&Aでは買収未経験が9割という結果になった。経験があったのは11%という結果に。

買収ニーズや買収意欲に新型コロナの影響はあったか

譲り受けを検討する個人において「買収意欲は低下した」は17%に留まり、半数以上の買い手が「買収意欲が高まった」と回答した。

「買収意欲は高まった」「変化なし」を合わせると8割超がコロナ禍でも買収に対して前向きであることがわかったという。

新型コロナの影響前後での買収意欲はどのように変化したか

「検討していない」が9件減り、「積極的に検討」が9件増え、90%増となり、多くの譲り受け希望者がコロナショックを機に買収検討を強めた動きが見て取れるとのことだ。

<アンケート概要>
テーマ:コロナ禍での買収意欲の変化について
方法:ウェブアンケート
期間:2020年9月〜同年10月
有効回答:会社・事業の譲り受けを希望される個人会員65名