ヤフーは、オンラインショッピングモール「PayPayモール」上で、出店ストアの実店舗にある商品を購入して近隣の実店舗や配送で受け取れる新機能の提供を開始した。

また、今月より「ヤマダデンキ PayPayモール店」が同機能を導入し、全国649店のヤマダ電機の店舗在庫約5,800点の購入ができるようになったという。

店舗在庫の購入フローは以下になる。


1:商品ページにて店舗在庫有無を確認(Yahoo! JAPAN IDに登録済の配送先住所から、最寄りの店舗を表示。店舗一覧ページから他の店舗も確認可能。)
2:実店舗の在庫一覧ページに遷移し、受け取り方法(実店舗受け取りまたは、実店舗からの配送)を選択
3:商品をカートに入れ、オンライン上で購入
4:注文履歴より、店舗在庫商品の購入状況を確認

現状、実店舗とオンラインストアとの間で在庫情報が連携されていないケースが多く、オンラインストアの商品が売り切れた際には、実店舗には在庫があるのにもかかわらず販売機会を失っている。

また、ユーザーにとっても、欲しい商品の在庫が近隣の実店舗にあっても知ることができず、購入の機会を逸してしまっていた。

Zホールディングスは、オンラインストアと実店舗をシームレスにつなぎ、ユーザーが実店舗の在庫もWeb上で確認して欲しいものを希望の方法で購入・受け取りでき、また、実店舗も店頭だけでなくオンラインでも販売できる世界の実現を目指す「X(クロス)ショッピング」構想を発表している。

Zホールディングスの中核企業の一つであるヤフーではこの構想のもと、今年3月より、「PayPayモール」上で出店ストアの実店舗における在庫状況を確認できる機能の提供を開始した。

「Xショッピング」構想の第2弾として提供する同機能により、ユーザーは出店ストアの実店舗にある商品も含めて「PayPayモール」上で欲しい商品を検索、購入できるようになり、商品の選択肢が広がるという。

また、購入した商品を最寄りの実店舗で受け取ることができるため、ユーザーは実店舗に行くことで、配送を待つことなく商品を手にすることができる。

さらに、実店舗にて実際の商品を手にとって確認したうえで、キャンセルすることも可能。

出店ストアにおいては、ユーザーが実店舗で受け取ることを選択した場合、実店舗の集客につながり、商品を受け取りに来たユーザーが実店舗にある別の商品を購入するなどの「ついで買い」による売上増も見込めるという。

「ZOZOTOWN PayPayモール店」を通じて、一部ブランドでの試験導入も開始しており、対応企業・店舗は今後拡大予定とのことだ。