パナソニックは、コーポレートショウルームであるパナソニックセンター東京(以下、PC東京)において、カーボンニュートラルの取り組みを推進し、今回非製造拠点として同社初となるCO2ゼロショウルームを実現したと発表した。

同社は、環境経営における長期ビジョン「パナソニック環境ビジョン2050」を2017年6月に策定。

「より良いくらし」と「持続可能な地球環境」の両立に向け、クリーンなエネルギーでより良く快適にくらせる社会を目指すという、2050年に向けた環境経営のありたい姿を明確に定めて活動を推進している。

その活動の一つである「持続可能な社会を目指した事業推進」として、工場の操業においてCO2を排出しない「CO2ゼロの工場づくり」にグローバルで取り組んでいるとのことだ。

2019年度までに4拠点(6工場)がCO2ゼロ工場を実現しており、今回、この取り組みを、CO2ゼロのショウルームに広げ、PC東京が同社初の拠点となったとのことだ。

具体的には、PC東京において、省エネ設備の導入などによる継続的な省エネ活動と、拠点活動の運営改革(セミナー等のオンライン化、在宅勤務推奨などの働き方改革等)などにより、2020年度は前年度比約10%のCO2排出削減を見込んでいるという。

そして今回、100%再生可能エネルギー由来電力の調達と、化石燃料由来CO2の排出をオフセットするクレジットの活用により、CO2ゼロショウルームを実現。

また、エネルギーを創り出す際にCO2を排出しないことで注目される水素の利活用拠点として、同社が開発する純水素型燃料電池の実証運転を開始。

クリーンなエネルギーで安心してくらせる将来の水素社会の実現に向けて、発電した電力と熱の有効活用を目指していくとのことだ。

さらに、PC東京では、ショウルーム活動のオンライン化や働き方改革を積極的に推進することによって、ショウルーム来場者および従業員の移動時の公共交通機関の利用を低減し、社会におけるCO2排出量の削減にも努めているとしている。

PC東京の省エネ・運営改革・働き方改革によるCO2削減の考え方

また今回、2020年11月25日から28日の期間、オンラインで開催される国内最大級の環境展示会「エコプロOnline 2020」において、初日となる11月25日に、同社の「パナソニック環境ビジョン2050」におけるカーボンニュートラルの取り組みの一環として、今回のPC東京の具体的な取り組みを中心に紹介する、鼎談形式のライブ配信イベントを開催。

同社は、これらの取り組みを今後グローバルに展開することで、「パナソニック環境ビジョン2050」が目指す、持続可能な社会を目指したCO2を排出しないモノづくりを着実に推進していくとのことだ。