LINE、ギグワーク参入 「スキマ」時間マッチング求人サービス「LINEスキマニ」2021年2月24日提供開始

LINEは、新しい働き方を実現するためのソリューションとしてギグワーク市場(単発雇用サービス)への参入を新たに決定し、企業とユーザーの「スキマ」時間をマッチングする求人サービス「LINEスキマニ」を2021年2月24日より提供開始すると発表した。

まずは、一定数の企業との運用を2021年2月24日よりソフトローンチとして開始し、ユーザーと企業の「評価データによるマッチング」などの機能を実装し、2022年春の本格提供開始を目指すとのことだ。

現在、中長期における労働市場では「人手不足」が課題となっているという。

目下、新型コロナウイルスの感染拡大により、解雇や雇い止めが取り沙汰される現状においては想像し難いことかもしれないが、2030年には644 万人の人手不足を予測している研究機関があるほど、深刻化が見込まれているとのことだ。

一方、世間では新たな生活様式やライフスタイルに順応すべく「リモートワーク」が推奨されるようになった他、「週休4日制」や「副業の環境整備」など、働き方に新たな選択肢も増えるようになった。

中でも特に注目されている市場が「ギグワーク」と呼ばれる単発雇用領域。

LINEが自社で2019年6月に行った調査では、約6割が「隙間時間に働きたい」と回答しているとのことだ。

特定の企業や就業形態に依存しないという個人の働き方や雇用環境の変化に伴い、隙間時間を有効活用したい求職者が多く、コロナ禍においてその意向を持つ人は増加傾向にあると見込んでいるとしている。

一方で、人材を採用する側の企業も一定量発生する突発的な人材不足や雇用のミスマッチによる早期退職などで、利益創出の機会損失が常に発生しているとのことだ。

そこで、LINEではその市場において、柔軟性のある働き方が拡大してきている現状と企業のニーズをマッチングし、“新しい働き方”を実現するためのソリューションとして、企業とユーザーの単発雇用のマッチングを実現する「LINEスキマニ」をスタート。

LINEスキマニは、コミュニケーションプラットフォームであるLINEが両者のニーズをつなぐことを目的としており、雇用形態に囚われず、「時間」に対しての対価の支払いに加え、「ユーザーのスキルを活かした価値」に対しても評価がなされる、「PAY FOR TIME+VALUE」の実現に向け、隙間時間の有効活用をサポートするとのことだ。

「LINEスキマニ」のサービス特長
「採用力」「評価データによるマッチング」「工数削減」の3点が大きなサービス特長。

採用力
月間利用者数8,600万人が利用するLINE上で人材を探すことが出来るプラットフォーマーとしての強みを活かし、全国どこでも募集が出せる・働き先が見つかるサービスを目指す。

求職者は「LINEスキマニ」の公式アカウントを友だち登録するだけで、別のアプリをダウンロードすることなく、LINEアプリ上で求人を探すことが可能となるとのことだ。

評価データによるマッチング
単発雇用の大きな課題は、即戦力判断の難しさにあるという。LINEスキマニでは「職務経歴」「勤務評価」「勤務状況」を蓄積することで、これまで解決できなかった「質の担保」を実現。高い能力を持ったユーザーにはより良い条件の求人をマッチできるサービスを目指すとしている。

なお、同機能は2022年春頃の実装予定。

工数削減
求人の募集から、マッチング、採用、勤怠管理、給与の支払いまでを代行して行い、ワンストップサービスを実現。

求人への応募から、勤務を開始出来る最短時間は4時間を予定しており、「ちょっと空いている時間に働きたい」と思ったユーザーと、突発的に忙しくなった企業の機会損失を防ぐとのことだ。

LINEスキマニの名称については、「ちょっとした隙間時間」「スキル」「好きな仕事」という3つの「スキ」を「お金(money)」に変える世界観をユーザーに提供していくことを目指しているという。

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