LINEは、iPad版「LINE」へのログイン時にスマートフォンの生体認証機能を使ってログインができる「生体認証ログイン」が利用できるようになったことを発表した。

これによりメールアドレスやパスワードを入力する必要がなくなり、さらに、セキュリティの標準技術である「FIDO」を採用することにより、セキュリティ面のリスクを減少させることで、iPad版LINEをより安全で便利に利用することができるようになるとのことだ。

LINEアカウントへのログイン時の認証に関わる操作は、サービス利用開始時に必須となる重要なユーザー体験のひとつであり、ユーザの個人情報やその他の重要な情報へのアクセスを保護する重要な機能。

LINEはこれまで、「認証」に関わるより良いユーザー体験と安全性の向上のため、認証技術の標準化策定団体である FIDO Allianceのボードメンバーとして2017年より標準化活動に参画。

2019年にはLINE Payの認証に「FIDO2」を導入してきた。

そして今回、FIDO2とLINEのログインを統合し、スマートフォンに登録した生体情報(指紋、顔、虹彩など)を使って、iPad版LINEにおける生体認証ログインができるようになったとのことだ。

これにより、パスワードを入力する手間が解消されると共に、電話番号やメールアドレス、パスワードを使用するよりも安全にアカウントを管理することが可能となるとしている。

iPad版LINEで生体認証ログインを利用するためには、利用中のスマートフォン端末へ生体情報の登録後、スマートフォン版LINEで生体認証ログインを許可することで、事前に端末に登録した生体情報をLINEのアカウントに紐付ける必要がある。

iPad版LINEにログインする際、電話番号を入力し、「スマートフォンを使ってログイン」をタップ。手元のスマートフォンでの本人確認後、生体認証を行うとログインが完了する。

なお、初回ログイン時のみスマートフォン版LINEで6桁の認証番号による本人確認が必要となるとのことだ。

iPad版LINEに実装した生体認証ログインは、年内にデスクトップ版LINE、さらに来年以降、LINEアカウントの引き継ぎやLINEのファミリーサービスへのログインでも利用が可能となり、より安全で便利なサービスの実現を目指していくとしている。

LINEはユーザーニーズに合わせたアップデートを今後も行い、友だちや家族などの親しい人とのコミュニケーションをコアバリューとしながらも、個々人に最適化されたコミュニケーションと情報の出会いを提供し、ユーザーの生活により密接な存在となることを目指すとのことだ。