帝国データバンクは、写真スタジオなど写真撮影業の倒産が10月までに20件発生していることを公表した。

2019年通年の件数(11件)から既に約2倍の水準に達し、この時点で既に過去10年間で最多となったとのことだ。

デジタルカメラやスマートフォンの普及により写真の「コモディティ化」が進み、現像やプリント需要減に直面した写真ビジネスであったが、近年は「ハレの日」需要の掘り起こしに成功し、業容が持ち直しつつあったという。

しかし、新型コロナの影響でその大部分が消滅。行き場を失った写真スタジオの閉館や倒産が相次ぎ発生しており、写真撮影ビジネスは再び大きな苦境に立たされているとしている。

同社は、需要の回復が見通せないなか、再び訪れた危機をどのように乗り切るかが注目されると述べている。