ENEOSら、新潟に大型バイオマス発電所新設へ 環境アセスメントを開始

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イーレックスは、ENEOSと大型バイオマス発電所に関して共同で事業化を検討することに合意し、環境アセスメントを開始することを発表した。

同プロジェクトは、昨年来、具体的な適地選定、最適な設備形成、大量かつ経済的な燃料の確保等の諸課題について鋭意検討してきたが、地元民からの強い期待の声等を踏まえ、今回、新潟県北蒲原郡聖籠町東港近郊(ENEOSが所有)を建設予定地として、環境アセスメントの手続きを開始することを決定したという。

同計画は、設備出力300MW規模を予定しており、石炭火力発電所からの転換を除く新設としては世界最大級であるとともに、世界初の超々臨界圧のバイオマス発電所を目指しているとのことだ。

同社がこれまで培ってきたバイオマス発電に係る技術と燃料に係る知見をフルに活用して、再エネ賦課金という形での国民への負担がない、日本初となるFIT制度から自立したNon-FITの大型バイオマス発電所の実現を図るものとしている。

具体的には、新潟東港付近のゴルフ場の一部をバイオマス発電所用用地として活用する計画。

事業実施にあたっては、建設工事も含め、周辺環境に配慮した計画とする予定であり、地元民には十分に説明し、理解を得たいと同社は述べている。

使用するバイオマス燃料については、以前から検討しているロシアからの木質系燃料に加え、ベトナム、フィリピン等で試験栽培をしている、燃料用ソルガムを主体に検討。

今後、環境アセスメントの手続きを開始し、2023年中に同工事の着工を経て、2026年度の営業運転開始を目指しており、営業運転開始後は地元新潟県の需要家やRE100企業などへ広く供給することも検討しているとのことだ。

同社は「本計画の実現によって、FIT制度終了後も国内にバイオマス発電が存続することが可能となり、国民負担の軽減にも大きく貢献できるものと考えており、エネルギー政策上も大変意義の大きいプロジェクトであると考えております。また、同時に地域経済の発展、活性化にも貢献してまいる所存です。」とコメントしている。

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