配属先・帰属感・キャリア展望が「入社後の満足感」に影響 マイナビが調査公表

mynavi

マイナビは、2019年3月に卒業した全国のマイナビ学生就職モニター会員(有効回答数:623名)を対象に、入社企業への満足度や満足度に影響を及ぼす要因について調査・分析をした「入社半年後の影響分析~配属先への帰属感と将来のキャリア展望の重要性~」の結果を発表した。

内定時と入社後の企業への満足度が“上昇した人”の方が“下降した人”よりも「配属先への満足」「社員の印象と帰属感」「将来のキャリア展望」の実感が強い

就職活動時期に取得した「内々定先満足度」と入社半年後に取得した「現在の勤務先の総合満足度」の差分で満足度に関する変化を分析した。

その結果、現在の勤務先企業に関する項目のうち「上昇グループ」が「下降グループ」よりも高かったのは、「配属先満足度」(差25.5pt)、「社員の印象と帰属感」(差24.0pt)、「将来のキャリア展望」(差12.5pt)だったという。

この3つの項目が入社半年後の勤務先への満足度向上に関連していると考えられると同社は述べている。

内定時と入社後の企業への満足度が上昇した人が、入社を決断する最も重要なタイミングで得られた情報は「社員の人間関係に関する情報」と「自分が成長できる環境があるか」

入社を決断するタイミングで得られた最も重要な情報について、満足度が「上昇したグループ」と「下降したグループ」で比較したところ、「上昇したグループ」は「社員の人間関係に関する情報」「自分が成長できる環境があるか」と回答する割合が高かった。

一方、満足度が「下降したグループ」で回答割合が高かったのは、「企業経営の安定に関する情報」と「経営理念・企業理念」だった。

「入社半年後満足度」が向上すると「将来のキャリア展望」が上昇し、「転職意向」が下降

「入社半年後満足度」が向上すると、「将来のキャリア展望」が上昇し、「転職意向」が下降することがわかった。

また、「職場・配属先職種の評価」は「入社半年後満足度」の上昇にも寄与しているだけでなく、「将来のキャリア展望」の上昇にも直接寄与していたとのことだ。

今後の働き方として、現在の勤務先への満足度が上昇した人は、「ある程度昇進して管理職として仕事をしていきたい」と考え、下降した人は「いいところがあれば転職してキャリアアップしたい」と考える

 今後の働き方に対する考えを聞いたところ、入社後に勤務先企業への満足度が「上昇したグループ」は「ある程度昇進して管理職として仕事をしていきたい」が高かった(上昇グループ:43.5%、下降グループ:31.8%、差11.7pt)。

一方、「下降したグループ」では「いいところがあれば転職してキャリアアップしたい」と考える割合が高かった(上昇グループ:36.2%、下降グループ51.0%、差14.8pt)。

<調査概要>
調査期間/2019年10月24日(水)~11月4日(月)
調査方法/インターネット調査
調査対象/2018年7月時点で大学4年生及び院2年生だった学生就職モニターで、2019年卒業予定として就職活動を行い、2018年7月までに内々定を得て入社予定先を決めた者
有効回答数/623名(文系男子:109名、理系男子:163名、文系女子:167名、理系女子:184名)

モバイルバージョンを終了