西武ライオンズは、同社のコミュニティ活動「L-FRIENDS」で取り組んでいる「こども支援」と「地域活性」の一環として、農林水産省が行っている「品目横断的販売促進緊急対策事業」のうちの「食育等推進事業」に参加すると発表した。

同省の補助を受けて購入した約30,000食分の食材を、11月7日より順次、県内105か所の子ども食堂に提供するとのことだ。

また、同社がこれまで行ったチャリティーオークションの売上金で購入した食材保存用の大型冷凍庫9台も併せて寄贈するとしている。

農林水産省が行っている「食育等推進事業」は、新型コロナウイルス感染症拡大による外出・イベントの自粛や、輸出の停滞によって売上が減少している国産の農林水産物の販売を促進するため、食育に取り組む子ども食堂などで使用する食材などの費用を補助する事業。

同社はこの事業を活用して、県内外の企業や団体から牛肉やうなぎ、ブリなどの消費が伸び悩んでいる食材を購入し、埼玉県内の子ども食堂間の連携や食材のシェアなどを行っている「埼玉県子ども食堂ネットワーク」を介して提供。

「NPO法人 全国子ども食堂支援センター」によると全国に3,700か所以上の子ども食堂があるが、新型コロナウイルスの感染リスクから開催できない、または回数が少なくなっているという。

同センターが2020年6月に全国238か所の子ども食堂に対して行った調査によると、約4割の子ども食堂では再開の見通しがたっておらず、こうした背景から同社では、食材の保存ができるよう、7月から8月にかけて行ったチャリティーオークションの売上金で購入した大型冷凍庫を食材と併せて寄贈するとのことだ。

また、11月7日には埼玉県所沢市の子ども食堂「桂ん家(かつらんち)」にて、同社が今回提供した食材を使って和牛焼き肉丼などを作り、子どもたちにふるまう予定であるとしている。

外崎 修汰選手は、「僕は昨シーズンから自分の盗塁数に応じて子ども食堂などへの寄付を行っていますが、盗塁を成功させるために、ごはんをたくさん食べてパワーにしています。今年は新型コロナウイルス感染症拡大の影響で、なかなか皆さんが集まって食事を摂る機会が減ってしまっていると聞いています。これから寒い季節がやってきますが、ライオンズが提供した食材で作ったお弁当は間違いなく美味しいです!心も体も温かく、元気に過ごしてください!」とコメント。

同選手は、1盗塁につき1万円を、子ども食堂などの居場所づくりの支援活動を行っている「所沢市こども未来基金」に寄付。11月4日現在、2019シーズン実績:22盗塁/2020シーズン実績:20盗塁となっている。