ビジネス特化型ソーシャルネットワーキングサービスのLinkedInは、日本の女性が社会活動をする上で何を感じているのかを探り、仕事・キャリアに関する悩みの支援を目指す「日本女性の仕事と生活に関する意識調査」を公開した。

  • 男女不平等の解消のために「平等な家事分担の推進」を過半数の女性が期待
  • 男女平等への道のりは遠く、管理職の女性も少ない一方、それを望む女性も少ない
  • 4分の1の女性が相談自体にためらい、8割超がオンラインでの議論にも否定的

男女不平等の解消のために「平等な家事分担の推進」を過半数の女性が期待

男女格差の解決に向けて考えられる選択肢について、日本の女性に尋ねたところ、53%の女性が「男女の平等な家事分担を推奨する」ことが、日本社会の男女格差の解決に向けて考えられる選択肢だと回答した。

また、「組織内でより大きな機会を得ることを妨げているものは何か」という質問に対しては、トップ3の回答がすべて家庭に関する回答となった。

男女平等への道のりは遠く、管理職の女性も少ない一方、それを望む女性も少ない

「将来的に幹部職まで昇進したい」と回答した女性は7%、「将来は自分の事業を立ち上げたい」「より大きな機会を追求するために転職したい」という回答を含めたキャリア上昇志向の女性は33%に過ぎない結果となり、日本の女性のキャリア形成に対する期待値の低さが現れる結果になったとしている。

4分の1の女性が相談自体にためらい、8割超がオンラインでの議論にも否定的

女性は仕事と日常生活の両方でさまざまな悩みを抱えているが、相談先は、40%が「友人」、61%が「家族」と回答した。

しかし25%は「他人に相談しない」と回答しており、女性が孤立している懸念を読み取れる結果になったと同社は述べている。

<調査概要>
調査名称:日本女性の仕事と生活に関する意識調査
調査会社:独立系市場調査会社GfK
調査期間:2020年9月
調査対象:日本在住の女性750人
手法:オンラインアンケート調査