LIFULL提供のスポーツ練習動画配信「Sufu」、中学バスケ部と実証実験を開始

LIFULLが新規事業として提供するスポーツ練習メニュー動画配信サイト「Sufu」は、運動部活動における課題解決に向けて全国の中学校3校(バスケットボール部)との実証実験「Sufu部活動支援サービス」を11月より開始することを発表した。

スポーツ庁の調査によると、公立中学校運動部活動において約41%の教師が自分の経験したことがない種目の顧問を任されているという。

さらに、公立中学校顧問の約88%が部活動に悩みを抱えており「校務が忙しくて、思うように指導できない」「自身の心身の疲労、休息不足」「校務と部活動の両立に限界を感じる」「自身の指導力不足」が上位に挙げられているとのことだ。

また、地域や家庭環境などスポーツの教育格差となる要因も多く、人口が少ない地域では、周囲に相談できる指導者がいないことや家庭の経済的な理由で選択肢が限られる生徒も多くいるという。

今回実施する「Sufu部活動支援サービス」実証実験では、全国3校のバスケットボール部に専用のタブレットでSufuのコンテンツを使い、チームや個人の練習メニューを作成、練習の振り返りなどを行っていくとしている。

練習や試合の様子を動画で撮影、保存し、育成のプロが作成した振り返りシートに沿って、チェックポイントごとにパフォーマンスを見直せるという。

部活動の時間だけではなくSufuのマイページを活用することで生徒一人ひとりが家庭のスマホやパソコン等で自宅でも自主練習に取り組め、プロがチェックするオンライン検定でスキルの向上も確認できるとしている。

現在、運動部活動において顧問が技術指導を行うことが当たり前となっているが、Sufuを利用することで、顧問は従来の「教える立場」から生徒の振り返りの手助けを行う「支える立場」を担い、生徒自らがチームや個人で練習メニューを考え、PDCAを回せる状態を目指すとのことだ。

また、Sufuは、各スポーツ種目の育成のプロが作成した練習メニュー動画を配信することで、部活動での教師の技術指導における負担軽減やスポーツの教育格差を解消し、生徒の成長支援を行うことを目指している。

今回の実証実験を通じてサービスの検証を行い、2021年春意向を目途に全国向けサービス開始を目指していくとのことだ。

「Sufu部活動支援サービス」実証実験についての概要は以下。

部活動において本サービスを活用し、プログラム「チーム練習」「自主練習」「オンライン検定」によって「生徒の成長支援」を図る。

・チーム練習
タブレットでチームの練習メニューを作成、練習動画を撮影・保存、育成のプロが作成したチェックシートで生徒自ら、振り返りを行う。

・自主練習
各家庭のスマホやパソコン等を使用し、部員毎のマイページで自主練習メニューを作成・実施できる。

・オンライン検定
ERUTLUCがスクールで行っている技能検定をオンラインで受験可能。

期間:2020年11月から約3か月

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