ぐるなびは、社員の価値創造性・生産性の向上を目的に、「新しい働き方」を推進。11月2日より新しい本社オフィスの運用を開始したと発表した。

同社は、2014年8月より段階的に在宅勤務やテレワークを導入してきたが、新型コロナウイルス感染症の拡大により、社員や関係者の安全を最優先し、本社を含む全営業所を対象に、2020年2月26日よりテレワークと時差出勤を活用した働き方を継続しているという。

これにより、6月以降の東京本社の出社率は約20%(全国営業所では約35%)と、指標としていた出社率50%を下回り、テレワークでの業務遂行にスムーズに移行できていることがわかったとのことだ。

このような状況を​「新しい働き方」への転換のチャンスと捉え、ハード面、ソフト面において様々な施策の導入を進め、このたび2020年11月2日より、新しい本社オフィスの運用を開始。

新オフィス イメージ

今後も多様な人材が幅広く活躍できる働き方を目指して、新しい環境に応じた柔軟かつ迅速な対応により、「新しい働き方」を確立させていくとしている。

働き方の環境整備(ハード面)については、オフィスの位置付けを「ワークスペース」から、組織を超えて新たな価値を共創する「コラボレーティブスペース」へ進化。

同社は、本社オフィスの一部返却、面積40%削減を2020年12月末完了予定とし、本社オフィスをフリーアドレス化。座席数を11月より75%削減するという。また、コミュニケーションを活性化させるハドルスペース、フレキシブルスペースを設置。

新しい本社オフィスは、「はかどらせる・仕上げる」「出会う」「繋がる・深める」「感じる・伝える」「調べる」「創る・膨らませる」「学ぶ・育てる」の7つのワークエクスペリエンス(体験)を実現し、社員一人ひとりのエンゲージメントを高め、成長につなげる6つのスペースからなるオフィスになるとしている。

特徴は以下。

1.フリーアドレス
自宅より質の高い設備環境により、作業を効率化させるスペース。
体験ジャンル:「はかどらせる・仕上げる」

2.バル
偶発的なコミュニケーションを促し、社員同士の信頼を蓄積するスペース。
体験ジャンル:「出会う」「繋がる・深める」「感じる・伝える」

3.ハドルスペース
複数人が集まって短時間のミーティングをするなど、組織が異なる社員とも気軽にコミュニケーションが取れるスペース。
体験ジャンル:「創る・膨らませる」

4.フレキシブルスペース
研修や勉強会、ワークショップなど、クリエイティブなアイディアを生み出すスペース。
体験ジャンル:「繋がる・深める」「学ぶ・育てる」

5.オープンミーティング
プロジェクトなど、複数人が集まってひとりでは出来ないことを成し遂げるスペース。
体験ジャンル:「繋がる・深める」「創る・膨らませる」

6.ライブラリー
情報を得たり、自身が持っていないリソースを蓄えることで、ひらめきを掴む資料閲覧スペース。
体験ジャンル:「調べる」

また、働き方の環境整備(ソフト面)では、多様な働き方に対応し、テレワークを軸とした仕組みや環境を整備し、社員の価値創造性や生産性を高めるためのサポートを段階的に導入。

経営層とのコミュニケーションを強化し、経営層から定期的な動画メッセージの配信を実施。経営層とのオンラインでの双方向コミュニケーションの場を提供している。

さらに、人事施策として、本社勤務者を対象に2020年6月より定期代支給を廃止し実費精算へ移行し、2020年9月より「新しい働き方手当」を支給。

【支給額詳細】
5,000円/月 通信環境補助を受けていない社員
3,000円/月 通信環境補助を受けている社員

また、多様な働き方に対応した人事制度の見直しに着手。フレックス化、地方居住者のリモート限定勤務など、いつでもどこでも働ける環境の実現に向けて検討をしているとのことだ。

業務の可視化およびプロセス改善を進めている。2020年4月より試験的に導入し、10月より本格スタートさせた営業活動の一部オンライン化や、会議ツールやコミュニケーションツールの導入、電子契約によるペーパーレス化を実施している。