日産自動車は、ENEOSと協業し、電気自動車「日産リーフ」を利用したダイナミックプライシングによる電動車の充電シフト実証事業を開始すると発表した。

11月2日より九州エリアにて実証参加者の募集を開始し、順次、実証に取り組むとのことだ。

同実証事業では、需要と供給のバランスにより商品やサービスの価格を変動させる「ダイナミックプライシング」を活用。

福岡県、長崎県において、「日産リーフ」を所有し、所定の条件を満たす人を対象に、ENEOSが夏季(7~9月)を除く10:00~14:00の間に電気を利用した場合、通常よりおトクになる特別な電気料金プランを提供。

その上で、時間別の電気料金が利用者の電気自動車の充電行動に及ぼす影響を、充電データから分析・検証するとのことだ。

電気自動車の持つ大容量のバッテリーは、社会の電力エネルギーとつなげることにより、CO2を削減する再生可能エネルギーの利用や電力需要のピークシフトによる系統の安定化など、重要な役割を果たすことが出来るという。

日産は、今回の実証事業により、系統安定化を保ちながら、再生可能エネルギー普及拡大に不可欠な電力の需給調整力に対する電気自動車の貢献度を実証。

日産は、ゼロ・エミッション社会の実現に向け、他社に先駆けて2010年に電気自動車「日産リーフ」を量産化。

その発売以降、電気自動車のパイオニアとして車両の高性能化を進めると共に、世界で約50万台、日本国内で約14万台の「日産リーフ」を販売してきたとのことだ。

さらに、電気自動車の活用を通じて、全国の自治体や企業と協力し、防災、エネルギーマネジメント、温暖化対策などの社会課題の解決を目指す日本電動化アクション「ブルー・スイッチ」活動に取り組んでいる。

今後も、電気自動車の更なる普及と、クルマを超えた価値を提供することで、「クルマが人々の生活と社会を豊かにする未来」の実現を目指し、積極的に取り組んでいくとしている。

実証の概要は以下。