大京アステージは、自社が開発・推進するデジタルトランスフォーメーション(DX)による“次世代型マンション管理サービス”の一環で、地域薬局との提携によるマンション居住者の健康支援サービスとしてAI搭載型健康管理アプリの試験導入を開始すると発表した。

既存管理マンション(神奈川県川崎市宮前区、約1,100世帯)を対象に導入し、同サービスの機能性やユーザーニーズを検証したうえで、本格展開を目指すとのことだ。

同サービスでは、世界で約52万人が利用するH2 Inc.の健康生活サポートアプリ「シンクヘルス」の機能を活用。

シンクヘルスは、血糖値・血圧・体重などの測定データや、食事・運動・薬などの日常生活を記録し、AI(人工知能)の分析により生活習慣の自己管理に役立てるアプリで、国内では約12万人が利用しているとのことだ。

また、同件独自のサービスとして、アプリのチャット機能を活用した地域薬局の薬剤師による健康やダイエットに関する相談サービスを無料で提供するとしている。

同サービスの内容は以下となる。

H2 Inc.の日本法人であるH2が提供する「シンクヘルス」は、血糖値、血圧、運動、食事など日常生活の計測データを入力し、履歴や動向を確認したり、自己分析ができるアプリ。AIを搭載し記録されたデータに基づいて、利用者へ定期的にメッセージを配信する仕組みとなっており、予測する翌月の目標数値や、利用者の継続したモチベーションにつながっているという。

同サービスの独自機能として、チャット機能を活用し、提携薬局の薬剤師に健康相談や薬の相談ができるほか、アプリと連携できる活動量計や上腕血圧計等のデジタル機器を提供し、蓄積したデータに基づいたアドバイスを受けられるようにするとのことだ。

アプリのオリジナル機能は以下。

地域の提携薬局と「チャットで健康相談」

住んでいるエリアにある提携薬局の薬剤師などに、アプリのチャット機能を使い、健康の悩みなどについて無料で相談ができる。

マンションでの健康ライフをサポートする「生活習慣改善プログラム」

アプリと連携できる機器を提供し、薬剤師がそのデータに基づいて定期的にアドバイスすることで、安心して健康的な生活を送れるようにサポート。

薬局店舗と連携したサービス

アプリからの相談内容と連携した薬局での対面サービスを実施。

なお、今後の展開方針としては、2020年10月から2021年3月まで試験導入し、2021年度中の本格導入を目指すという。

経済産業省のヘルスケア産業政策において、「地域におけるヘルスケア産業の創出」と「健康・医療情報の活用」が進められているなか、ウィズコロナにより自宅から遠隔での健康管理に関心が高まっており、マンション居住者に利便性の高いヘルスケアサービスを提供するため、今後もさまざまな機関との提携を検討していくとのことだ。