東急・JR東日本・伊豆急行、観光型MaaS「Izuko」の実証実験Phase3を実施へ

東急、JR東日本、伊豆急行は、伊豆を中心としたエリアにおける、さまざまな公共交通機関や観光施設、観光体験をスマートフォンで検索・予約・決済できる観光型MaaS「Izuko」の実証実験のPhase3を2020年11月16日から2021年3月31日まで実施すると発表した。

Phase3では、1泊2日の観光需要創出を目指し、観光商品・サービス設計、サービスエリアを拡大。

交通商品は、新たに西伊豆エリアや静岡エリア、静岡空港までがサービスエリアに加わり、2日間有効のデジタルフリーパス(一定エリアの電車・バスが乗り放題)など、Phase2の6種類から大幅に拡充させ、全16種類を用意したとのことだ。

下田エリアのAIオンデマンド乗合交通は、これまでの利用状況や宿泊者ニーズを踏まえ、駅・観光施設・宿泊施設間の移動の利便性をより強化すべく、宿泊施設、観光施設への停留所の設定を増やすという。

新たに路線バスの乗り放題チケットとセットになった、よりおトクなプランも利用できるようになり、多様な下田エリアの魅力をスムーズに楽しめるとのことだ。

サービスエリア拡大に合わせ拡充する観光商品のメニュー数は、Phase2の21種類の約6倍にあたる125種類に増やし、そのうち35メニューは、漁港で獲れたての金目鯛を好みの調理法を選んで食せる港町ならではの体験や新鮮な魚介を使った手まり寿司作り体験など、伊豆だからこそのオリジナル観光体験を地元事業者と連携して作り出すなど、質と量の両面で、来訪目的の創出を推進するとしている。

そのほか、事前購入機能の導入、登録時の認証方法や決済手段の拡充といった機能向上に加え、観光プランの組み立てにも役立つ観光情報の提供や検索機能の充実、さらに周遊地を巡るのに最適な交通商品を提案する機能などを新設することにより、旅マエ、旅ナカ問わずIzukoを用いた便利な旅の実現をサポートするとのことだ。

なお、今後に至っては、昨今の新型コロナウイルス感染症の影響を踏まえ、駅や観光施設のリアルタイム混雑状況の表示により、密を回避しながら安心して周遊できる機能の導入や働き方の多様化に伴うワーケーション・テレワークの需要増に対応し、東伊豆のワーケーション施設と連携した関係人口増に取り組むなど、Withコロナ、Afterコロナ時代にも伊豆半島の活性化に資するサービスとして社会実装を目指し、展開していくという。

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