アシックスは、アシックスジャパンと包括的連携交流協定を締結している立命館と、健康増進のための新たな運動方法、トレーニングコンテンツの開発を目指し、「ファストウォーキング(速歩)」の効果・効能、および低酸素環境下における運動効果に関する共同研究を実施すると発表した。
同研究は、立命館大学スポーツ健康科学部の後藤一成教授、アシックススポーツ工学研究所、都市型低酸素環境下トレーニング施設「ASICS Sports Complex TOKYO BAY(アシックス スポーツコンプレックス 東京ベイ)」を運営するアシックス・スポーツコンプレックスが共同で実施する。
「ファストウォーキング」とは、時速5〜7kmを目安にした、普段より速く歩くことを意識したウォーキングを指す。
今回の研究では、20代から40代の男女50名程度を対象に、通常酸素環境、低酸素環境下での通常歩行、ファストウォーキング、ランニング時におけるエネルギー代謝指標、筋活動量、血液指標などを計測。
ファストウォーキングおよび低酸素環境下での運動を科学的に検証することで、年齢やスポーツ経験の有無などを問わず、多くの方が手軽に実践できるメソッドを構築していくとしている。
立命館大学スポーツ健康科学部の後藤一成教授は以下のように述べている。
「ウォーキングが健康増進に有効であることは広く認識されていますが、ランニング(ジョギング)に比較してエネルギー消費量の少ないことが弱点として考えられてきました。
一方、「ファストウォーキング(速歩)」ではエネルギー消費量が大きく増加し、その値は同一速度でのランニングを上回ることがわかってきました。
今回はさらに「低酸素」を組み合わせることで、「ファストウォーキング」を健康増進に資するランニング以外の手段として提案したいと考えています。」