JAXAは、新型宇宙ステーション補給機(HTV-X)1号機で行う超小型衛星放出技術実証ミッションの搭載衛星インテグレーション等を行う実施企業について、6月30日から公募し、Space BDを選定、契約を締結したことを発表した。

HTV-Xは、国際宇宙ステーション(ISS)への物資輸送機会を活用し、先進的な技術の実証を行う計画。

1号機では、この技術実証プラットフォームとしての機能・性能を検証する目的で、超小型衛星放出技術実証ミッションを行うという。

HTV-Xからの超小型衛星放出は、HTV-Xの特長である自在な飛行能力を活かし、ISSよりも高い高度から衛星を放出することにより、超小型衛星の運用期間の延長や実用的な利用ミッションへの適用を可能とするなど、超小型衛星放出の新たな需要を引き出す。

同契約において、Space BDはJAXAが提供する衛星放出機会に対して、搭載する衛星ユーザの開拓や放出衛星の選定、放出に向けて必要となるユーザインテグレーション等を実施する。

また、今回の新たな取り組みとして、JAXAが行うHTV-X1号機の衛星放出システムの開発段階から、衛星搭載ケースの仕様調整や衛星放出に係るプロセスの構築に関与するとのことだ。

Space BDが開発段階から関与することにより、JAXAは、ユーザの要望を直接設計に反映し、利便性の高い衛星放出システムの開発を目指していくとしている。