寝具の西川、羽田空港のANA従業員を対象にオンライン快眠セミナーを実施

西川は、睡眠ソルーション事業として企業の従業員を対象にした「睡眠改善プログラム」を展開している。

同取り組みを、昨年よりANAエアポートサービスの従業員を対象に実施しており、10月からは新たに、入社2年目の社員研修の一環としてオンラインでの快眠セミナーを開始し、2021年 3月までの期間で講習を行うと発表した。

西川では、セルフメディケーションの地域拠点として、同社の研究機関、日本睡眠科学研究所が監修した、睡眠を科学的に解明しながら睡眠環境改善のコンサルティングを行うサービス「ねむりの相談所®」を全国展開している。

同事業を、従業員の健康増進に取り組みながら企業の成長を目指す「健康経営」に適したサービスへと発展させ、「睡眠改善プログラム」として企業との取り組みを行っているという。

同プログラムで、従業員のプレゼンティズム対策として睡眠の面から健康づくりをサポートし、企業組織の活性化へと導くとのことだ。

羽田空港では、心身負荷が高い「接客業務」や高い集中力が求められる「航空機周辺の特殊車両操作」の業務を、24時間稼働のシフト勤務という、一般的な日勤者とは異なる睡眠環境下で行っている。

今回、ANAエアポートサービスでは、不規則なシフト勤務の中でも効率的に良質な睡眠をとることで常に高いパフォーマンスを発揮し、空港を利用する人々の安全性をより一層向上することを目的に、「西川の睡眠改善プログラム」 の実施に至ったとのことだ。

ANAエアポートサービスの入社2年目従業員対象オンライン快眠セミナーは、2020年10月から2021年3月まで実施。

入社2年目の従業員614名を対象に社員研修の安全教育の一環として、オンラインでの快眠セミナーを全24回実施し、同セミナーでは、睡眠の重要性と基礎知識を学び、各部署の勤務パターンに合わせた生活リズムや寝室環境の調整を実践することで、睡眠の質の向上を目指すとしている。

それにより、集中力、判断力が欠けることなく、安全に業務が遂行できるよう環境を作っていくとのことだ。

受講者は、「シフト制の勤務のため、日によっては眠れない日もありましたが、ストレッチを取り入れたり、勤務の前々日から眠る時間を調節したりするなど、すぐに活かすことが出来るポイントを学ぶことができました。」、「今回のセミナーを通して、自分の睡眠を見直すことができました。眠りの重要性を再認識したので、今日学んだポイントを実践していきたいです。」とコメント。

また、2019年11月から2020年2月に実施したANAエアポートサービス従業員対象「西川の睡眠改善プログラム」フェーズ1では、まず従業員約1,000人に対し、睡眠アンケートを実施。部署ごとの実態を調査し、課題が多くみられる部署を調査。

快眠セミナー開催には、従業員約50名が参加。交代制勤務の快眠ポイントをレクチャーし、睡眠への関心・意識の向上を図ったという。また、セミナー後には睡眠環境を整える寝具の販売会も実施したとのことだ。

さらに、睡眠アンケートの結果から、課題が多くみられた部署の総勢29名に対し、西川の睡眠環境解析サービスを用いた睡眠計測を行い、各部署における睡眠課題を可視化。睡眠効率に関する課題が多いことが分かったとしている。

睡眠計測結果を基に、対面でのコンサルティングで生活リズム改善のアドバイスを行うと共に、個人に合わせた睡眠改善アイテムの提供を実施。

その後、再度睡眠計測を行い、効果検証を図り、実施前に比べて、29名中25名に睡眠改善が見られ、平均すると全体で107%の改善が見られたという。

また、同プログラムに参加した96%の人より「睡眠に対する関心度が高まった」との回答が得られ、睡眠への関心が高まることで、睡眠時間の確保や寝具の見直しへの意識向上に繋がる結果となったとしている。

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