JALは、新上五島町、ヤマハ発動機、長崎県上五島病院、新上五島町若松国民健康保険診療所、上五島部会内郵便局、新上五島町観光物産協会、五島軽運送、東京大学スカイフロンティア社会連携講座と設立した、新上五島町ソリューション協議会の代表団体として、国土交通省と「令和2年度 スマートアイランド推進実証調査」に関する業務委託契約を締結したと発表した。

同契約にもとづき、協議会メンバーの知見やJALが実施した輸送実験での経験を集約し、無人ヘリコプターを活用した新上五島町の医療・物流に関わるさまざまな課題に対する解決と物流ネットワークの構築を図るという。

また、実証段階から実用化に向けて必要な安全運航に関するデータの取得や科学的検証のために実証調査を行うとのことだ。

無人ヘリコプターを活用した取り組み課題の概要は以下となる。

  • 新型コロナウイルスの検体採取から検査結果判明までの時間短縮
  • 緊急手術に備えるための上五島病院における血液在庫の適正管理
  • 日用品や郵便物の輸送における有効な活用方法の検討
  • 新たな市場開発に向けた離島の朝獲れ鮮魚の首都圏への同日輸送と商流の構築

実証調査の日時は2020年11月3日より10日間。場所は、長崎県新上五島町、小値賀町、佐世保市としている。

内容は、3パターンのルートでの輸送実証調査を、JAL本社ビルからの遠隔操作で実施予定。

JALはこれまで培った空の移動に係る安心・安全運航のノウハウを活用し、ドローン・空飛ぶクルマといった次世代エアモビリティの運航プラットフォームの構築を目指していくとし、また、地域の課題解決とSDGs達成に向けた取り組みを推進していくとのことだ。