凸版印刷は、次世代DX開発拠点である「ICT KŌBŌ」にて、飯綱町特産のりんごを育てる地元果樹園農家と協力し、スマートグラスを活用した「バーチャルりんご狩り」を11月15日にOsaka Food Labで開催される「りんごマルシェ」内で実施すると発表した。
りんごの圃場にいる園主が装着するスマートグラスからの映像を「りんごマルシェ」会場のタブレット端末上に表示させ、より臨場感のある映像を映し出すという。
参加者は、音声やポインターなどでタブレット画面を操作することで、園主との相互コミュニケーションを楽しみながら、遠隔地にいながらより臨場感のあるりんご狩りを体験することが可能になる。
また収穫の頃合いのりんごを解析し、画面に表示する「りんご判定モード」も実装。これにより、リアルとバーチャルを融合した、新たなりんご狩り体験を実現し、長野県飯綱町の地域活性化を支援するとのことだ。
新型コロナウイルス感染症の拡大により、農家では、フルーツ狩りなどの農業体験やマルシェでの対面販売など農業イベントの実施や参加が難しくなっていることが大きな課題となっている。
また、食の安全に対するニーズの高まっており、こだわりを持って栽培した農産物を、消費者に理解したうえで購入してもらうことが求められているという。
このような中で凸版印刷は、遠隔でりんご狩り体験が可能な「バーチャルりんご狩り」をイベント内で実施するとのことだ。