パソナは、オリィ研究所と連携し、同社が展開する分身ロボット「OriHime(オリヒメ)」をパソナが受託する各企業の受付事業にて活用することで、安全・安心な企業受付運営を実現する遠隔受付サービス「リモートレセプション」を開始すると発表した。

▲:OriHime

リモートレセプションは、パソナがアウトソーシングにて受託する受付事業にて、オリィ研究所が提供する分身ロボット「OriHime」を活用し、「リモート受付」体制を構築するサービス。

同サービスでは活用例としては、リモートレセプション導入企業の受付スペースにOriHime本体、「呼出ボタン」および「受付表示用タブレット端末」を設置。来訪者は到着時に「呼出ボタン」を押下する。

受付業務従事者は物理的に離れた就業環境(控室、サテライトオフィス、自宅 等)にて「操作用タブレット端末」を保持し待機。

来訪者が呼出ボタンを押下することで、受付業務従事者の手元にある操作用タブレット端末に来訪通知が届く受付業務従事者は、来訪者を物理的に離れた就業環境で操作用タブレット端末を通じて所定の会議室の場所や待合スペース等を説明するという。

1人で複数のOriHimeに接続できるため、受付が複数ある企業でも対応可能となっており、席や自宅から遠隔で簡単に操作することができるとのことだ。

コロナ禍において、「有人受付」を設置する各企業では来訪者を含めた人の往来がある中での感染リスク対策が課題となっており、各企業はマスクやフェイスシールド等の着用をはじめ、受付カウンターへのアクリル板等の設置、手指消毒・検温の依頼等の対応を実施している。

また緊急事態宣言以降、来訪者と受付業務従事者との非接触が推奨され、受付業務従事者の在宅勤務等を求める声があるものの、受付業務を在宅勤務によって行う環境が整っていない企業が多い状況だという。

その結果、客のホスピタリティや優れた応対スキルを持つ受付業務従事者が、非接触を推奨される中で十分にそのスキルを発揮することが難しい現状があったという。

こうした状況のもと、パソナでは「有人対応」と「ロボット対応」とを掛け合わせた遠隔受付サービスリモートレセプションを開始するとに至ったとのことだ。