NEC、岡田武史オーナーのFC今治「OKADA METHOD」をデジタル化 スポーツ育成支援プラットフォームを共同開発

NECと今治.夢スポーツは、今治.夢スポーツが運営するサッカークラブ「FC今治」が2014年から導入しているサッカーの指導方法を体系化した「OKADA METHOD」をデジタル化し、育成におけるPDCAサイクルと指導ノウハウの共有による質の高い指導環境を創出するスポーツ育成支援プラットフォームを共同開発したと発表した。

FC今治では、2020年4月から9月までFC今治の指導者を対象に実施したテスト・検証を経て、10月よりチーム全体の指導を行う指導者向けに、同プラットフォームの本格導入を開始。

また、NECではスポーツ団体に留まらず、部活動等地域のスポーツ指導者不足という社会課題解決への挑戦として、北海道鹿追町・北海道鹿追高等学校で、同プラットフォームを活用した実証実験にも取り組んでいるとのことだ。

スポーツ指導はこれまで、指導者のスキルやノウハウに依存し、指導者間において効率的に指導方法が共有されず、組織やチーム内で指導履歴等が蓄積・継承されていないことが大きな課題となっている。

FC今治では、チーム運営の上で重要な役割を担う指導者育成のため「指導のPDCAサイクルの習慣化」、「選手やチームの変化や成長を可視化」、「データ蓄積によるチームの財産化」等に向けた仕組みづくりを進めてきた。

今回、共同開発したスポーツ育成支援プラットフォームにより、指導者ごとに属⼈化されていたノウハウをデジタル化し、トレーニング履歴の可視化とともに、指導者間の情報共有を効率化するとのことだ。

これにより、より多くの選手に対して質の高い指導を行うことができ、成⻑に合わせた良質なトレーニングを可能にするとしている。

なお、同プラットフォームは、慶應義塾大学大学院システムデザイン・マネジメント研究科ともに共同研究を行い、育成における指導プロセス等を構造化したことにより、様々なスポーツ種目でも論理的な指導が可能となるとしている。

スポーツ育成支援プラットフォームの概要は以下。

スポーツ競技等のプロのコーチやトレーナが保有する育成メソッドに加えて多様な視点(心/技/体)をデジタルコンテンツとして搭載。

トレーニングの計画、実行、評価、分析を行い、PDCAサイクルをまわすことができ、チームや個人に対して、多角的なアプローチが可能になるプラットフォームとなっている。

NECと今治.夢スポーツは、FC今治での同プラットフォームの活用実績・ノウハウを活かし、今後もスポーツ競技等に関わる様々な地域・団体に対して同プラットフォームをはじめとするICTを活用した育成サービスの提供に取り組んでいくとのことだ。

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