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パナソニック、TV局向けリモート番組制作システムを開発

パナソニック システムソリューションズ ジャパン(以下、パナソニック)は、放送局向けにロケーションフリーなコンテンツ制作を実現する番組制作システム(以下、ロケーションフリーな番組制作システム)を開発した。

現在、放送局の番組制作は、複数の編集者が役割分担し、オフィスの編集室などに設置された編集システムで作業がおこなわれている。

自宅やサテライトオフィス・カフェなどリモートでの編集作業を可能にするためには、システムのクラウド化などが考えらるが、様々な課題やセキュリティリスクが想定される。

たとえば、撮影素材を可能な限り社内環境で管理したいという意見や、放送時間までに作業を完了するスピード感の実現、局内にある撮影素材の速やかな編集業務の開始・終了、放送局独自の素材管理システムや報道支援システムなどとのスムーズな連携の実現、という業界ならではの課題をかかえているという。

今回パナソニックは、長年にわたる放送システムの開発で得た知見・ノウハウや利用者の声をもとに、番組制作ワークフローのコアとなるファイルベースシステムと連携する、ロケーションフリーな番組制作システムを開発。

セキュアなアクセスで既存の編集システムとの連携を可能にすることで、現在のワークフローと同等のスピード感での作業を実現するという。

主な特徴は以下のとおり。

  1. 素材管理システム(MAM=Media Asset Management)アプリケーションを含めた仮想環境を構築し、局内環境と同等の編集作業をリモートアクセスで実現
  2. 2段階認証などセキュアなリモートアクセスによる安全性と、放送局独自システムとの連携を両立し、編集後即座にオンエアすることが可能
  3. 撮影素材は全て局内のシステム上に保存されているデータを使用し、素材流出のリスクを削減

なお、実証実験を東海テレビ放送と実施しており、クラウドを利用したニュース映像制作の編集テストと比較し、素材の検索とアップロードに関わる作業時間が最大80%減少したという。

そのほか、編集後の作業についてもオンエアに関わる取込み作業など、局内システムと変わらないワークフローで実現できることを確認したとのことだ。

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