NECら、感情分析によるビデオコミュニケーション支援サービスを共同開発

日本電気(以下、NEC)とRealeyes OÜ(以下、Realeyes)は、NECの持つ生体認証・映像分析技術と、Realeyesの持つ感情分析技術を組み合わせた、新たな遠隔コミュニケーション向けのサービスを共同開発した。


同サービスは、PCやスマートフォンで使用されるビデオコミュニケーションツールと連携し、ツール利用者の同意のもと、プライバシーに十分配慮した用途において映像からツール利用者の感情を分析する。

会議利用における分析ダッシュボード

具体的には、Realeyesの感情分析技術を活用し、ビデオコミュニケーションツール上の映像からツール利用者の興味や注目度などの反応を分析する。その分析結果は分析ダッシュボード上で一覧として確認することができ、ツール利用者にリアルタイムで共有することが可能だという。

これにより、非対面であっても、コミュニケーション中の理解に不安がある部分などを即座に把握、察知し、その場で伝え方を工夫したり、発言を促したりすることで円滑な対話や会話の活性化に役立てることができる。

教育利用における分析ダッシュボード

また、分析ダッシュボードを振り返ることで、主催者は会議構成やファシリテーションなどの改善、参加者は自身の反応の振り返りなど、自己理解への活用など利用者自身の目的に合わせて様々な用途で活用することができるとのことだ。

なお、2020年8~9月の2カ月間にわたり、両社は同サービスの技術検証を実施。Web会議における会議参加者の感情を分析し、参加者の感情変化を把握できることが、主催者による自身の進行の振り返りに役立つことを実証しているという。

また、今回の共同開発は7月に発表した協業の一環であり、同サービスは2021年1月にNECから販売開始予定としている。

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